ステープ市場トンパヨムで「揚げタケムシ」と「炙りタケムシ」を食す チェンマイ

旅行者は誰も来ないと思われるチェンマイ大学近くのステープ市場 ตลาดสุเทพ 通称トンパヨム ต้นพยอม へ行った。中に入ると所狭しと豚の皮の素揚げケープムーとチェンマイソーセージ・サイウアのブースがずらりと並んでいた。その中に「タケムシ」のブースが点在していた。驚いたことにコオロギ類やカイコのさなぎなど他の揚げ虫はまったく見なかった。

タケムシはタイ語でロッドゥアン(特急列車) รถด่วน と呼ばれている。タイ人には長く連結した特急列車に見えるらしい。日本通のタイ人はジョークで「シンカンセン」と呼んでいる。

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【追記】2024/10/18

⇧上の話は、1993年にバンケーンにあるタイ農務省およびカセサート大学の昆虫研究者との会話の中での話である。

ところがきょう、タイ語学校で「ロッドゥアンは何?」と特急列車か急行列車と答えが返ってくると思って聞いたのだが、誰に聞いても「(タケ)ムシ」という。

さらに若いころ日本の保険会社で仕事をしていた日本語に堪能なタイ人に同じことを聞いたら「(タケ)ムシ、イモムシ」と返ってきた。「特急列車や急行列車はロットファイドゥアンと言います」と教えてくれた。

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これは竹を食べる蛾タケノメイガの幼虫で、幼虫は竹の筒の中で成長する。

別表記: 竹虫、ロットドゥアン、 学名: Omphisa fuscidentalis、 英名: Bamboo worm

販売されていたタケムシには揚げた「揚げタケムシ」รถด่วนทอด と炙った「炙りタケムシ」รถด่วนอบ の2種類があった。

ナイト・マーケットや催し物会場でよく見かける「揚げタケムシ」は 1kg 2,600Bで、「炙りタケムシ」の方は 1kg 3,600B と高く、それぞれ100g 単位で販売されていた。両方を50Bずつ特別に食べ比べさせてもらったら「炙りタケムシ」の方がうま味があり美味しかった。

正門は国道121号線沿いにあるが、門は他にもステープ通り側にもある

左が「揚げタケムシ」1kg 2,600B、右が「炙りタケムシ」1kg 3,600B でそれぞれ100g 単位で販売されていた

両方を50Bずつ特別に食べ比べさせてもらった 左が「揚げタケムシ」、右が「炙りタケムシ」、炙ったタケムシの方がうま味があり美味しかった(^_^)v

炙りたての新鮮な「炙りタケムシ」

「揚げタケムシ」1パック 130B

「揚げタケムシ」揚げ方に違いのあるのが混じっているようだ

「炙りタケムシ」炙り方にムラがない

このブースのタケムシは新鮮ではなさそう 蜂蜜も売っていた

「炙りタケムシ」タケムシの絵が可愛い

タケムシをこんなにまとまって見るのは初めてだった。チェンマイ空港のお土産コーナーにもパック入りのタケムシを売っているが、すべて当たり前のように「揚げタケムシ」と思い込んでいた。今度からよく見てみよう。

トゥクトゥクの起源とこれから

トゥクトゥクの語源は、昔の2ストロークのエンジン音がタイ人には「トゥクトゥク」と聞こえたからだという。しかし今ではその音は聞かれなくなったが、呼称だけはしっかり残っている。世界中からやって来る旅行者にも TUKTUK「トゥクトゥク」と呼ばれているが、正式名称は「サムロー」タイ語で3つの車輪つまり三輪車という意味で、トゥクトゥクは愛称である。

そのサムローには足でこぐ三輪の人力車も含まれる、というかサムローの発祥は人力車の方が古いと思われる。

トゥクトゥクの歴史を紐解くと起源は日本にあるようだ。

日本の当時の郵政省が郵便物収集に使っていたダイハツの三輪「ミゼット」から四輪車に変えた際に、中古のミゼットを大量にタイに輸出したことがきっかけである。

そしてそのタイに輸出した「ミゼット」がタイでタクシーに改造され使われ始めた。

【メモ】ダイハツ「バーハンドルミゼット」は、1957年8月1日発売開始。2ストローク単気筒249cc、最高速度60km/h、乗車定員1名で最大積載量300kg。1961年末までに販売終了となった。 ダイハツ「丸ハンドルミゼット」は、1959年4月に北米(含む沖縄)向けに先行販売。同年10月より日本国内で販売開始。特徴は前輪カバーのくちばしを連想させるノーズ部分とキャビン部分を一体化した今タイで見られる「カエル顔型ミゼット」である。1972年1月末で販売終了となった。

タイで現在走っているトゥクトゥクには大雑把に言って3つのタイプがある。

タイで一番よく見る「バンコク型」と主にタイ東北部で走っている「オートバイ改造型」と、アユタヤやピッサヌローク、タイ南部トランで活躍している日本からやってきたトゥクトゥクのルーツ「カエル顔型」がある。

それと近年になって環境に配慮した排気音のしない電気100%で走る「EV-トゥクトゥク」を見かけるようになった。「EV-トゥクトゥク」で観光スポットを廻るツアーも出てきている。

「EV-トゥクトゥク」は、排気ガスも出ないので環境に優しいのは嬉しい。一方でもうすでに「トゥクトゥク」というエンジン音が聞けなくなったのはちょっぴり寂しい。

2ストロークのエンジン音がしなくなっても「トゥクトゥク」は「トゥクトゥク」(^_^)v

タイ南部トラン駅前で客待ちしているトゥクトゥク初期のカエル顔型のミゼットトゥクトゥク 2015年8月

タイ南部トラン 助手席に乗せてもらったカエル顔型トゥクトゥク ハンドルは「丸ハンドル」 2015年8月

タイ南部トラン 日本で走っていたミゼットがタイでタクシーに生まれ変わり今も活躍している 2015年8月

車輪が3つあるものを「サムロー」という サムロー人力車は、サムロートゥクトゥクより歴史は古い タイ北部ランプーン 2017年4月

タイ東北部スリン駅前のトゥクトゥク(バンコク型)のたまり場 2014年8月

タイ東北部スリンの朝市前 バンコク型トゥクトゥク 2014年8月

バンコク スタンダードなバンコク型トゥクトゥク 2012年8月

タイ東北部ノンカイのオートバイ改造型トゥクトゥク 2013年8月

タイ東北部ノンカイのオートバイ改造型トゥクトゥクに乗車 運転手は女性だった 2013年8月

タイ東北部ノンカイのオートバイ改造型トゥクトゥク 風が心地よい 2013年8月

タイ東北部ノンカイ 2列平行座席のオートバイ改造型トゥクトゥク タイラオス友好橋を見に行った 2012年7月

タイ東北部ウドンタニ駅前で客待ちをしているオートバイ改造型トゥクトゥク 2013年8月 

タイ東北部ナコンパノムの郊外 2列平行座席のオートバイ改造型トゥクトゥク 2014年12月

タイ東北部ナコンパノム オートバイ改造型トゥクトゥク 街に活気を感じる 奥にベトナム時計台が見える 2015年12月

タイ東北部ナコンパノム 宿泊予定のホテルを偶然宣伝していた 2015年12月

タイ東北部タートパノムの乗り合いのオートバイ改造型トゥクトゥク ソンテウのように2列平行座席 2014年12月

タイ東北部ムクダハンのバスターミナルで客待ちをしているオートバイ改造型トゥクトゥク 2014年12月

タイ東北部ムクダハン オートバイ改造型トゥクトゥク このトゥクトゥクに3日間お世話になり、別れ際にプレゼントをもらった 2014年12月

タイ東北部ウボンラチャタニ バンコク型トゥクトゥク 2016年3月

タイ東部 カンボジアとの国境の街アランヤプラテートで見た長いオートバイ改造型トゥクトゥク 2012年7月

タイ東部 カンボジアとの国境の街アランヤプラテート 人力車サムローの幌をつけたオートバイ改造型トゥクトゥク 人力車サムローもいた 2012年7月

タイ東北部ロイエット郊外の地獄寺に行くときに乗った2列平行座席のオートバイ改造型トゥクトゥク 2018年8月 

タイ東北部カラシンのバスターミナルで客待ちしているオートバイ改造型トゥクトゥク 2019年1月

ミャンマーとの国境の街タイ西部メーソート 2列平行座席のオートバイ改造型トゥクトゥク 2012年7月

タイ北部ランパーンで乗ったサイドカー型のトゥクトゥク 2013年12月

チェンマイの水かけ祭りで大型水鉄砲でトゥクトゥク(バンコク型)めがけて容赦なく水を飛ばす外国人旅行者 2019年4月

行き先を告げると突然無言で運転手の横に女性が乗り込んできた(笑) チェンマイ 2019年10月

チェンマイの水かけ祭り専用の屋根のないトゥクトゥク 2017年4月

チェンマイの車椅子専用のバイク改造型のトゥクトゥク 2018年11月

チェンマイの車椅子専用のバイク改造型のトゥクトゥク 後ろから見たところ 2018年11月

サイドカー型のトゥクトゥク? 「トゥクトゥク」とは「自動三輪のタクシー」と定義すればこれは違う チェンマイ 2023年12月

チェンマイの大学構内で見かけた「EV-トゥクトゥク」 2019年5月

チェンマイの大学構内で見かけた「EV-トゥクトゥク」の後ろ姿 2019年5月

話を聞いたら、中国から輸入された「EV-トゥクトゥク」だという 2023年10月

「100% electric」と表示されている 1回の充電でどのくらい走るのだろう

これも同じ車種のようである 中国から大量に輸入されているのだろうか 2024年1月

しかし荷物運搬用で人を乗せるタクシーとは違う 「トゥクトゥク」の定義が分からなくなってきた 2024年1月

チェンマイのバイク車販売店に出ていた「EV-トゥクトゥク」 価格は不明 2024年9月

「Electric Vehicle」電気自動車と表記されている 最近チェンマイでも「EV-トゥクトゥク」を見かけるようになった 走っているときの音がモーターが回転している音がするのですぐに分かる

運転席は比較的シンプル デジタル表示なのか時計型のスピードメーターはない

タイ南部トラン県カンタンで見た「EV-トゥクトゥク」 電気100%なのかは不明 2013年1月

従来のバンコク型のトゥクトゥク 運賃120B、同じ距離をエアコンの入った配車アプリ maxim に乗ったら78Bだった チェンマイ 2024年9月

最近はスマホの配車アプリで簡単に車を呼ぶことができるようになった。 Grab や Bolt、maxim などがあり、いずれも事前に来るまでの時間や料金なども明確に分かり、運転手との通話やメールにも対応している。しかもトゥクトゥクより安い。

こうなるとトゥクトゥクの利用者は、海外からの旅行者および市場やデパートで多量の買い出しをした地元のタイ人が中心になるだろう。

初めて食べたタイ料理 ポーティンカセーッ โปรตีนเกษตร

きょうはチェンマイのニマンへミン通りのぶっかけ食堂で夕飯

見慣れない球形の料理があったのでチョイス

外のテーブルで食べてたらたまたま知り合いのタイ人が近づいてきたので、この球形の料理について聞いたら「ポーティンカセーッ」といいながら「โปรตีนเกษตร」と書いてくれた。 「豆腐と同じ」と説明してくれたが「トーフー」の文字が入ってないというと「ビーン」と返ってきたので原料は大豆だと直感した。

食感はある種のお菓子のように軽くサクサクしていて、甘みとこぶみかん葉が印象に残った。

部屋に帰り書いてもらったタイ文字を検索にかけたら「農産タンパク質」と出てきた。 料理名はまた別にあるのだろう…

球形のタイ料理は何だろう… โปรตีนเกษตร (ポーティンカセーッ) だという 検索にかけたら「農産タンパク質」だった。 食感はある種のお菓子のように軽くサクサクしていて、甘みとこぶみかん葉が印象に残った

「農産タンパク質」 畑の肉ともよばれるほど栄養価の高い大豆タンパクは、食物繊維やカルシウムなどタンパク質以外の栄養素も豊富である(ネットより)

きょうの夕飯はぶっかけ飯カオラートゲーン3種のせで(60B 250円) そのうちの一種がお初だった。 マンネリ化してきたぶっかけ飯が新鮮に感じた。

タイ航空 成田➙バンコク間の6時間をどう過ごすか

若いころはウキウキ感が強く座りっぱなしの6時間でも気にならなかったが、最近年をとったせいか尻と腰にくるようになり、特に痔持ちではないが尻が痛くなる

それで試行錯誤して落ち着いたのが、まずビニール袋に入ったままのブランケットとクッションを重ね、腰の部分には持ち込んだU字枕を立て腰をサポートする、そしてヘッドレストの両耳をおこし頭の可動範囲を狭くする

機内食を食べながらワインを飲み、あえて睡眠不足状態にしておくと眠気を誘う

地図を見るのが好きで飛行ルートを確認しながらタイ文字に触れる

ベトナムのダナン上空でインドシナに入り、タイ・スリンを通りバンコクへ

スワンナプーム空港に到着すると飛行機の垂直尾翼に付いているカメラで滑走路走行を体感する

このようにして僕は成田とバンコク間の6時間を過ごしています

周りを見ると配られたリサイクルのイヤホンで映画を観たり、音楽を聴いたりしている。 もちろん自前のスマホで時間をつぶしている人も多い

試行錯誤して落ち着いたのが、まずビニール袋に入ったままのブランケットとクッションを重ね、腰の部分には持ち込んだU字空気枕を立て腰をサポートする、そしてヘッドレストの両耳をおこし頭の可動範囲を狭くする

飲み物ワゴンが廻ってくるとワインをお願いする

ワインを2杯ほど飲むと眠気を誘う

あえて睡眠不足状態にしておくとさらに眠気を誘う

タイが近づくと自然に目が覚める ベトナムのダナン上空でインドシナに入る

タイ文字が少し読めるのでタイ語表示にしている スリン上空を通りバンコクへ

バンコクに近づくと2回目の機内食が出る「チキン・カルボナーラ」 これが結構美味しい

スワンナプーム空港に到着すると飛行機の垂直尾翼に付いているカメラで滑走路走行を体感する

周りを見ると配られたリサイクルのイヤホンで映画を観たり、音楽を聴いたりしている もちろん自前のスマホで時間をつぶしている人も多い

学生時代は安いマニラ経由ドンムアン行きのパキスタン航空でしたが、就職すると憧れだったタイ航空でタイへ。その頃は飛行時間なんか気になりませんでした。

しかし定年退職し年金生活になるとLCCにしましたが、コロナ禍がらみなどでフライトが不安定になったので思い切ってまたタイ航空にし、半移住先のチェンマイとの往復をしています。

上の写真は座席A,Bが空席でしたので窓側座席で撮りましたが、座席は毎回通路側を指定しています。

タイ料理に「カービング」を添える伝統文化 33作

カービング แกะสลัก は宮廷の料理人たちが王様に捧げる食事を美しく飾り立てたことから始まったと云われている。その歴史は古くアユタヤ王朝ともスコータイ王朝とも云われている。小さなナイフひとつで根菜類や果物などに花や葉や鳥などを彫るタイの伝統的なおもてなし文化「タイカービング」は、現代に至るまで脈々と受け継がれている。

また、スイカなどを使った大型カービングは、ダイニングのみならずレストランなどのエントランスを生花と共に彩る場面も少なくない。お祝いの会などでも見かけたことがある。

ニンジンで「鳥」を彫る 目はパクチーの種子

ニンジンで「鳥」を彫る 料理より先にカービングの方に目がいってしまう

ニンジンで「鳥」を彫る 最初はカービングを食べていいのか迷った

大きなニンジンで「鳥」を彫る 彫ったコックさんの顔が目に浮かぶ

ニンジンで「鳥」を彫る 目があると食べるの躊躇する

ニンジンで羽ばたきそうな「鳥」を彫る 上に伸びているのは珍しい

ダイコンで「鳥」を彫る

ダイコンで「花」を彫る 花びらがよく散けないもんだ

ダイコンで「花」を彫る 花びらは三重

ダイコンとニンジンで「花」を彫る

ダイコンで「花」を彫る 花びらに厚みがある

ダイコンで「花」を彫る

ニンジンで「花」と「葉」を彫る

ニンジンで「花」を彫る

ニンジンで「花」を彫る

ニンジンで「花」と「葉」を彫る

ニンジンで「花」と「葉」を彫る

ニンジンで「葉」を2枚彫る

ニンジンで「花」と「葉」を彫る

ニンジンで「花」と「葉」を彫る

ニンジンで「花」を2輪彫る 最もよく見るカービング

ニンジンで「花」を彫る

ニンジンで「花」を彫る

ニンジンで「カニ」を彫る

ニンジンで「花びら」を彫る

パイナップルで「鳥」を彫る

ミニトマトに切れ目を入れ「花」を作る

プーケットの高級レストランのエントランス カービングで迎えられた

タイレストランのエントランス この日はオーナーの誕生日だった

タイ料理に添えるカービングは、彩りを添えるだけでなく、「あなたを心から歓迎しています」というタイならではのおもてなしの表現である。しかしある一定レベル以上のタイレストランでないと味わうことはできない。安価な食堂でも食材の切り方に拘りを見せる食堂はある。

肉団子「ルークチン」ลูกชิ้น は重宝な食材だ

タイでは、豚肉、牛肉、魚肉などをすり身団子にしたものをそれぞれ「ルークチンムー」「ルークチンヌア」「ルークチンプラー」と呼んでいる。これらの肉団子ルークチンลูกชิ้นは、ナイトマーケットやイベント会場などで4~5個を串刺しにして焼いているのをよく見かける。

また、クイッティアオやバーミーナーム、カオソーイなどのタイラーメンのトッピングとして欠かすことのできない具材である。

このルークチンは、手軽に「焼く」「揚げる」「茹でる」「炒める」「煮る」「蒸す」とあらゆる調理法で利用されている。

ナイトマーケットやイベント会場などには串刺しにした「ルークチン」の屋台が出る  これは「焼いた」ルークチン

「焼く」ルークチンの多くは5個単位で串刺しになっている

「揚げた」ルークチン 複数人で会食するときなど他の料理と一緒に食べる

ここの屋台の串刺しにしたルークチンは油で「揚げ」ていた

「茹でた」ルークチン 他の濃いめの料理と一緒に食べる

タイラーメンのトッピングの定番「茹でた」ルークチン

ぶっかけ飯の一品に「炒めた」ルークチン

ぶっかけ飯の一品にタマネギと一緒に「炒めた」ルークチン

ゲーンキヤオワーンの具材のひとつとして「煮込まれた」ルークチン

バーミーナームトムヤムルークチン 辛くて酸っぱいスープと共に「煮込まれた」ルークチン

イサーンのイベント会場で見かけた串刺しの「蒸した」ルークチン

このようにルークチンは、あらゆる調理法で利用されているタイの国民的食材である。

チェンマイの「揚げ饅頭」サラパオトート2種類 ชาลาเปาทอด

チェンマイの台所ターニン市場で2種類の「揚げ饅頭」ชาลาเปาทอด に出会い、作っているところも見ることができた。小麦を練った生地を丸め、その中に綠豆餡や砕いたピーナッツなどを詰めて油で揚げる。

黒ごまが付いている方が「緑豆揚げ饅頭」、砂糖で覆われている方が「ピーナッツ揚げ饅頭」

緑豆餡の方が饅頭というイメージにぴったり

饅頭はやっぱり緑豆餡の方が小豆餡に似て個人的に好き ピーナッツ揚げ饅頭は甘過ぎかな

揚げる前の黒ごまがのった「緑豆揚げ饅頭」

「ピーナッツ揚げ饅頭」の下ごしらえ、中に砕いたピーナッツを入れているところ、球形に仕上げる 「緑豆揚げ饅頭」はいくぶん扁平で中央に黒ごまをのせる

熱したフライパンに入れると最初は沈む

しばらくすると浮き上がってくる

「緑豆揚げ饅頭」はバットに上げて出来上がりだが、「ピーナッツ揚げ饅頭」はさらに別のフライパンで熱しながら砂糖をコーティングする

熱で溶かした砂糖をコーティングしているところ

「緑豆揚げ饅頭」と「ピーナッツ揚げ饅頭」の出来上がり どちらも1個5バーツ

作り方を教えてくれた女性二人に感謝です

「揚げ饅頭」を作っているところを見ることができて良かった。

日本人は朝、昼、晩と3回しっかりご飯を食べるけれど、タイ人は食べる量や回数が少ないので「おやつ文化」がとても発達している。

「樹木の若葉」を生食として利用 チェンマイ

毎日お世話になっているコンドミニアム1階のぶっかけ食堂 ข้าวราดแกง に、自由に食べられるサラダ菜やキュウリと共に「樹木の若葉」が出ることがある。タイの人々は「草本性」も「木本性」も食べられる部分は「野菜」と言っている。植物分類は研究者が形成層があるかないかで分けているだけで、食にはまったく関係ない。しかし「樹木の若葉」を最初見たときはためらってしまった。タイ人に聞いて見ると、マンゴーの若葉も生で食べられるという。

マルム มะรุม ワサビノキ・モリンガ

マッコー มะกอก オリーブ

「モリンガ」と「オリーブ」の若葉がサラダ菜やキュウリと一緒に自由に食べられるバットに並んでいる

市場へ時々行くので野菜売り場をよく見てみよう。もしマンゴーの若葉があったら買って食べてみたい。

ぶっかけ飯の一品に「タイ風茶碗蒸し」 ไข่ตุ๋น カイトゥン 機内食にも

チェンマイの大型商業施設MAYAの地下のフードコートにあるぶっかけ飯ブース ข้าวราดแกง カオラートゲーンに「タイ風茶碗蒸し」ไข่ตุ๋น カイトゥンがある。ひとつ20バーツ

カイ=卵、トゥン=蒸す、という意味

タイ醤油などで味付けされた溶き卵にトッピングし蒸すって感じ

ぶっかけ飯のおかず2品に+カイトゥンをのせてレンジでチンしてくれる

タイ風茶碗蒸し ไข่ตุ๋น カイトゥン 日本の茶碗蒸しと比べると少しかたくて塩味がするのでおかずになる

トッピングが少ないけど溶き卵に十分な味が付いている

こちらは東京のタイ料理店でコックさんのまかないとして作られたカイトゥン

日本人はこの円盤状のおかずを見て誰も「茶碗蒸し」だとは思わない(^_^)

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タイ航空の機内食 バンコク・スワンナプーム発成田行きのタイ航空TG642便の早朝の機内食に「タイ風茶碗蒸し」ไข่ตุ๋น カイトゥンが出ました😁 

厚さが2cmほどありました 2024/8/14 更新

チェンマイで食べる風変わりな「おやつ」いろいろ ของกินเล่น

6.北タイ伝統的なおやつ「黒ごま餅」カオヌックガー ข้าวหนุกงา

粉末にした「もち米」と「黒ごま」を水で溶き、麺棒で薄く伸ばし、フライパンか網で焼く。そして適当な大きさに切って盛り付けし、黒砂糖などをかけて食べる。

きょうチェンマイのニマンへミンにある Gao Cafe Nimman でアイスクリームが付いた「黒ごま餅」カオヌックガー ข้าวหนุกงา をいただいた。左は黒砂糖

甘さひかえめで、もちもちした食感が忘れられない、ココナッツミルクが合っている

飲み物は「抹茶」を頼んだらラテアート抹茶😲

店内はこんな感じ Gao Cafe の Gao=タイ語の9=タイ文字「๙」がデザインされている

こちらの女性がラテアート抹茶を点ててくれた

ニマンへミンエリアにあるローカルカフェをイメージさせる Gao Cafe Nimman の外観

料金の方は、アイスクリーム付き黒ごま餅=99B、ラテアート抹茶=59B、今度はナイトマーケットで「黒ごま餅」を探してみよう。

このカフェは気に入ったので、次は何を食べようかな… 次の北タイ伝統料理は如何に  (2024/8/2 更新)

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5.バナナのおやつ クルアイブアッチー กล้วยบวชชี

ぶっかけ食堂の女性店主が時々おやつを差し入れてくれる。このおやつは「クルアイブアッチー」といい、バナナとココナッツミルクを使って作ったものである。これは売り物ではなく自分たち用に作ったもので、それを分けてくれ、そして作り方も軽く教えてくれた。

バナナをヤシ糖、塩、ココナッツミルク、バイトゥーイ(パンダンリーフ)などで軽く茹でる。そして冷まして出来上がり。この女性店主はバイトゥーイにこだわりを持っているようで、よく緑のバイトゥーイジュースも出してくれる。あるとき、バイトゥーイを丸め「これをバッグに入れておけば良い香りがするよ」と差し出してくれた。

女性店主はココナッツミルクにバイトゥーイ葉を入れるのがポイントという

「バイトゥーイはこんなに長い葉っぱなのよ」と言って生を見せてくれた

盛り付けられた「クルアイブアッチー」 กล้วยบวชชี

「これをバッグに入れておけば良い香りがするよ」と差し出してくれた

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4.ネーム揚げ米団子 カウクルックネーム ข้าวคลุกแหนม

大きな球形の「おやつ」のような物をターニン市場で見つけた。近づいてよく見ると米粒が混じっているのが分かる。売り子さんにいろいろ聞いてみた。ข้าวคลุกแหนม(カウクルックネーム)、カウ=ご飯、クルック=混ぜる、ネーム=北タイ名物の酸っぱい発酵した豚の腸詰である。

きょうお皿とスプーンとフォークを持って再訪した。2個で45B、ネームは好きなので4個お願いした。袋に4個入れてくれるのかと思ったら、まず2個を鍋に入れてもみ崩し、ピーナッツやマナーオやナンプラーなどを入れ丁寧に混ぜだした。良い香りだ! それを袋に入れてハイ出来上がり。残りの2個も同じように… 想像していた球形そのまま丸かじりできるのかと尋ねたら、それもアリという。ハーブもいっぱい入れてくれた。

市場のかたすみで持参した皿に取り敢えず1袋2個分を盛り付け、市場のカフェでアイスタイ茶を飲みながらいただいた。これは10年ほど前に東京でタイ料理研究家の長岡先生に「こうやってチャプルーの葉に包んで食べるんです」と教えてもらったことを思い出した。それ以来、タイ料理店のコックさんのまかないで何度か食べたことがあるが、球形とはまったく結びつかなかった。

球形の「カウクルックネーム」 ข้าวคลุกแหนม 米粒が見える 最初辛そうに見えた

球形が頭から離れず、初日見たとき「Mix」の意味が分からなかった

きょうはお昼ごろ行ったので結構売れていた

売り子さんが鍋に2個入れもみ崩しているところ

マナーオやナンプラーなどを入れて混ぜているところ

ピーナッツを1袋入れているところ 最初の2個は出来上がっている

混ぜ混ぜが終わって袋に入れれば終了

いろいろ書いて教えてくれた優しい売り子さんだった

市場のかたすみで持参した皿に取り敢えず1袋2個分を盛り付けたところ

市場のカフェでアイスタイ茶(25B)を飲みながらいただいた めちゃくちゃ美味しかった ヘ(^o^)/

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3.揚げムール貝 ホーイマレーンプートート หอยแมลงภู่ทอด

チェンマイ人はガートルアンと呼んでいるワローロット市場へ行った。ワローロットといえば旅行者もチェンマイに来たら一度は足を運ぶ巨大な市場である。その巨大市場の近くの路地裏にある小さな屋台村で「揚げムール貝」หอยแมลงภู่ทอด ホーイマレーンプートートを食べた。หอยแมลงภู่(ホーイマレーンプー) = ムール貝で、 ทอด(トート) = 揚げる、という意味

この屋台のメニューを見ると「ขนมหัวผักกาด 大根もち」と「หอยแมลงภู่ทอด 揚げムール貝」の2種類があり、他言語表記もある。

この屋台には赤い小さなテーブルがあったので、そこに陣取り「หอยแมลงภู่ทอด 揚げムール貝」を注文した

鉄板がデカい たぶんご夫婦でやってるんだろうな… 気さくな奥さん

出来上がったらテーブルにあるチリソースをかけていただく

メニューには中国語や日本語、英語の表記がある 今度機会があったら「大根もち」を食べに来よう

昔ながらの屋台、これぞタイ 80年代を彷彿とさせてくれる

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2.タピオカ団子 サークーサイムー สาคูไส้หมู

先日行ったピン川向こうのタイ風クレープのお店 Lung Khajohn Wat Ket ลุงขจรวัดเกตで情報を得た「タピオカ団子」がどうしても気になり、きょう地元ターニン市場へ探しに行ってみた。あったあった、しかも驚いたことにタイ風クレープのお店 Lung Khajohn Wat Ket ลุงขจรวัดเกต の支店舗だった。

「タピオカ団子」サークーサイムー สาคูไส้หมู

炒めた豚肉とニンニク、胡椒、パクチーなどのハーブを団子状に丸めタピオカで包んで蒸したって感じの食べ物だった。日本人がいうデザートでもなくお菓子でもなく、小腹が空いたときに食べる「おやつ」のようだ。

シールにお店の名前が出ている。 小袋に入っているのは、ニンニク กระเทียมเจียว と教えてもらった

タピオカ団子が7個、ニンニク、プリッキーヌー、野菜とフォークがセットになって25バーツ 辛くもなく食べやすかったが、プリッキーヌーは囓らなかった

お店の名前 ลุงขจรวัดเกต が大きく誇らしげに掲げられている。 「タイ風クレープ」も勧められたので、それは2日前に食べたとブログの写真を見せたら同じ店だったことがその時に分かった。 いろいろとお付き合い下さりありがとう🙏

ターニン市場にもう一つ「タピオカ団子」のお店があった。ここのタピオカ団子はピリ辛で水がなくては食べられなかった。プリッキーヌーと野菜とフォークが付いているのは共通していた。5個パックで20バーツ

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1.タイ風クレープ ข้าวกรียบปากหม้อ

ワットケートカーラーム寺院の近くのピン川沿いにある名店 ลุงขจรวัดเกต で「タイ風クレープ」ข้าวกรียบปากหม้อ の製造過程を拝見した。

小麦粉とタピオカ粉を練り合わせたものを布を張った専用の鍋の上で広く円形に伸し、クレープの皮をつくる。そして真ん中あたりに4つの餡をのせる。その餡は、細切れにした豚肉やニンニク、赤タマネギ、砂糖、塩、パクチーの根などを入れてつくる。4つの餡を皮で覆い被せるように大きく包む。そして4つに裁断し、それぞれを包み込み、三角錐の蓋をして下から高温の蒸気を当て、じっくり加熱する。

ワットケートカーラーム寺院の参拝客だろうか次々にやって来る

小麦粉とタピオカ粉を練り合わせたものを布を張った専用の鍋の上で広く円形に伸し、皮をつくる

円形に広く伸した皮の真ん中あたりに4つの餡をのせる

餡を大きく包み4つに裁断する 1枚の大きな円形の皮から4つの「タイ風クレープ」ができる

ひとパックに7つの「タイ風クレープ」と唐辛子、ココナッツミルクのシロップ、粉末ニンニク、野菜、食べるための竹串がセットになっている。これが20バーツ

この店には、「タイ風クレープ」の他に「タピオカ団子」もある。どちらも1パック20バーツ

この店はミシュランに選ばれているようである

お店 Lung Khajohn Wat Ket の地図 ⇩

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