屋台ゲンゴロウの食べ方

チェンマイ大学農学部のキャンパス内に定期的に市が立つ。昆虫屋台も出店。そこでタガメを食べた後、ゲンゴロウに挑戦。店のおばちゃんにゲンゴロウも頭から食べられるか訊いたら、食べられるという。しかし実際に食べようとすると、硬いかたい。おばちゃんに「硬いよ」って言ったら、前胸を外し、硬い上翅とその下の後翅をもぎ取り、さらに6本の脚も引きちぎり、差し出してくれた。すべて食べられるけど、この形が基本形という。

屋台で売られているゲンゴロウを食べるときの基本形

女子学生は揚げた昆虫がお好き。何食べようかと悩んでいた。

ゲンゴロウのバットをよく見ると、小型のゲンゴロウも含まれている。それで調べるためにゲンゴロウを全部まとめ買いすることにした。

小さなビニール袋に4~5匹入って20バーツなので、目算で500バーツで可能かと交渉したところ一旦はOKしてもらったが、大きなタッパーに入れている途中で600バーツ(1,900円)にしてほしいと。OK。数を勘定すれば実際にはもっとするかも。

捕獲地を尋ねたら、チェンマイから南へ1時間程のランプーンと言っていた。

小型の別種のゲンゴロウも含まれていた。

自室に帰り、写真を撮り、調査分を残し、あとはコンドミニアムの警備員さんたちにあげたが、驚かれてしまった。(2017/11/10)

ロケット祭りで虫を売り歩く女性たち

タイ東北部ヤソートーンのロケット祭りブン・バンファイは全国的に知られている。ロケット打ち上げの前日は、午前中から民族衣装をまとった数多くの集団が音楽に合わせ目抜き通りを踊り歩く。

地元の男たちはその踊りを沿道で眺めながら酒を飲む。そこに登場するのがマッチ売りの少女ならぬ「虫つまみ売りの女性」。両手に虫が多量に入ったカゴを携え売り歩く。

カゴをのぞかせてもらうと、カイコの蛹やフタホシコオロギ、イエコオロギ、タガメだった。

笑顔で虫を売り歩く女性

タイの地方の人たちはお祭りが大好き。そこには必ず酒があり、虫がある。

南タイで食べた「クンパノーイ」

タイ南部も食べ物の種類が多い。ナコーンシータマラートの郊外でお昼に食べた「クンパノーイ」

サトウキビの串に巻いたエビのすり身を炙った料理。小鉢の甘辛い酢の物をかけて食べる、と教えてくれた。とても美味しかった。80バーツ(280円)

タイの食用アリ2種

タイでは2種類のアリが食べられている。

① Oecophylla smaragdina (Fabricius, 1775)
มดแดง モッデーン(ツムギアリ、赤アリ)
 左の大きいのが女王アリで、右が羽化した兵隊アリとその蛹と幼虫である。
 幼虫は、サラダやオムレツやスープによく使われる。

② Carebara castanea Smith,F.,1858
แมงมัน メンマン(ヤマアカアリ)
 チェンマイの市場で1kg 1,500~2,000バーツで取引されている、非常に高価な食用アリ。

ツムギアリ(赤アリ)

真ん中の大きい幼虫は、ツムギアリの女王の幼虫

メンマン(ヤマアカアリ)

タイ南部で「カオヤム」を食す

タイ南部のナコーンシータマラートを旅しているとき、レストランで「南タイらしい朝食を食べたい」とスタッフに告げたら、「カオヤム」を勧められた。

ほどなくして「カオヤム」が運ばれてきた。食べ方が分からない、と言ったらやりながら教えてくれた。

まず魚の香りソースをご飯に半分かけ、マナオをしぼり、具材と共に混ぜるだけ、確かにご飯のヤムだ。好みによって残りの香りソースを足す。なるほど…

・魚の香りソース ・ミカン葉 ・レモングラス ・ササゲ豆 ・マンゴー ・ヤシの実 ・唐辛子 ・干しエビ ・マナオ ・半熟ゆで卵

あとで調べたら、魚の香りソースは「ナムブードゥー」といって、魚を発酵させてつくる魚醤。ナンプラーと違って上澄みだけでなく魚肉も使うため、独特の強い香りがする。

南タイにこんな美味しい朝飯があったのか、って感じ。

タイ南部のヤシオオオサゾウムシ幼虫売りのおばちゃん

タイ南部のナコーンシータマラート駅近くの目抜き通りで、ヤシオオオサゾウムシ幼虫(昆虫食界ではサゴワームという)を売っていた。10匹で20バーツ(70円) このヤシオオオサゾウムシ幼虫は、マンプーナーという味噌につけて食べるという。

すぐ近くにもう一人別のおばちゃんも、似たような露店の出し方でヤシオオオサゾウムシ幼虫を売っていた。

彼女らはその他にミツバチの幼虫・蛹、アリの幼虫・蛹・成虫、ハチの幼虫・蛹、それにタガメを売っていた。タガメは雄も雌も1匹20バーツ(70円) (2019/10/14)

マンプーナーという味噌につけて食べる

ナコーンシータマラート 2015年8月の旅行のとき

このときもヤシオオオサゾウムシ幼虫を売っていた。同じおばちゃんだったのかもしれない。

ヤシオオオサゾウムシ幼虫は、ラオスでは焼いて食べている。

コンケン大学のユパ教授を表敬訪問

昆虫農家のシステムを考案された昆虫食研究の第一人者であるコンケン大学のユパ教授を表敬訪問した。先生は超ご多忙の中、昆虫食に関してPCを使っていろいろと親切にご教示くださった。(2019/1/8)

ユパ先生は、「タイの食用コオロギの研究は、大企業によるオートメーション化が進み、頭打ちの段階にきている。これからはコオロギに続く次の養殖昆虫の研究・普及を考えなければならない」という。

昆虫食に関する著書まで頂いた。この中には僕が知りたかったことやこれからやってみようと思うことがすべて書かれていた。昆虫食を考える上でとても重要な文献である。

Six-legged livestock: Edible insect farming, collecting and marketing in Thailand

http://www.fao.org/3/a-i3246e.pdf?fbclid=IwAR1Vyvia8AAiW3ga1ME2XInx0nnSc3T4ciEJzML-J3BCyiDx5ut-9zLd2wg

Edible Insects in Lao PDR: Building on tradition to enhance food security

http://www.fao.org/3/a-i3749e.pdf?fbclid=IwAR04vGHKgVGIDJpwLXUPNWWBHQoQNfXUY9aKHQARj_bXUza9VyaL8OR3JnI

コンケン大学の農学部昆虫学科が入る農学部7号館

ユパ教授には心から感謝します。

忘れられないルーイで食べた「ラープイサーン」

タイ東北部イサーンを旅行中、ルーイのバスターミナル横の食堂で食べたハーブたっぷりの「ラープイサーン」が忘れられない。

うす緑の小さな丸ナスをかじりながら食べた辛いラープイサーン。新鮮なハーブの風味が口の中いっぱいに広がる…これだよこれって感じ。言葉では言い表せない美味しさでる。なんだか分からない葉っぱも何気に美味しい!

大盛にしてくれたカオニャオもとてもいい香りがした。

もう一度あの食堂の「ラープイサーン」を食べたい。(2018/6/20)

春野菜と昆虫を楽しむパスタ

高田馬場で開催された「昆虫食を楽しむ会」に参加した。(2018/4/15)「春野菜とバグのペペロンチーノ」と「ぷちぷちツムギアリ&ふわふわ卵のあんかけスープ」と「イチゴとイナゴのマシュマロビスケット」の3品をみんなで作り、食べた。

春野菜とバグのペペロンチーノ(春野菜と昆虫を楽しむパスタ)

昆虫の食材:セミの幼虫、ハチの子、イナゴ

ぷちぷちツムギアリ&ふわふわ卵のあんかけスープ(食感を楽しむ春の彩りスープ)

昆虫の食材:ツムギアリ

イチゴとイナゴのマシュマロビスケット(春苺とマシュマロから虫がこんにちは)

昆虫の食材:イナゴの佃煮

出来た料理から昆虫を取り出して食べたが、やっぱりセミの幼虫は旨かった。

会場となった高田馬場の獣肉酒家「米とサーカス」は、熱気であふれかえっていた。

チェンマイのアリ卵料理

神秘的な洞窟の寺院ワットウモーンへ行く途中の路地にある北タイ料理専門店の「ハーントゥンチェンマイ」には昆虫料理がいくつもある。ここではアリの卵を使った料理「アリ卵のスパイシーサラダ」と「アリ卵のスパイシースープ」と「アリ卵の卵炒め」それに夜市でよく見かける「アリ卵入り卵焼き」を紹介したい。

アリ卵のスパイシーサラダ

赤アリの幼虫や蛹、それに赤タマネギや香草などを一緒に和えたスパイシーなサラダ。店のスタッフからよく「カイ・モッ・デーン」という言葉が出てくるが、カイ=卵、モッ=アリ、デーン=赤、「赤アリの卵」というタイ語である。しかしアリの卵がこんなにデカいわけがない。おそらくタイの人たちも幼虫というより卵という方が美味しく聞こえるのだろう。

アリ卵のスパイシースープ

そこそこ辛くて、香草や生姜が入っていてとてもスパイシー。プチプチ感の赤アリの幼虫や蛹だけでなく成虫もいた。むしろ成虫の方が美味しい。

左:アリ卵の卵炒め(カイモッデーンパットカイ)右:アリ卵のスパイシースープ(ゲーンパックワーンカイモッデーン)

北タイ料理専門店「ハーントゥンチェンマイ」Han Teung Chiang Mai

アリ卵入り卵焼き

チェンマイの日曜夜市を歩くとよく見かける赤アリの幼虫や蛹が入ったチェンマイ風卵焼き。これに屋台に備え付けられている胡椒やタイ醤油をかけて食べる。

赤アリはマンゴーの樹上で巣をつくり、そこで生活しているので衛生的で、安心できる食材となっている。

なお、赤アリはタイのツムギアリのことを指す。