チェンマイ・サンティタムで美味しい「カオヤムガイセープ」ข้าวยำไก่แฃ่บ が食べられる2店

チェンマイのサンティタム地区に美味しいカオヤムガイセープが食べられる店が2店ある。ひとつは「カオマンガイセープ」ข้าวมันไก่แซ่บ で、もう一つはそこから数十メートルしか離れてないところに「ウィーナーガイセープ」วีณาไก่แช่บ がある

①「カオマンガイセープ」 ข้าวมันไก่แซ่บ 2階部分にも大きな広告の横断幕 店先には宅配バイクが次々にやって来る

これが「カオヤムガイセープ」大盛 50バーツ ピリ辛で病みつきになる美味しさ ご飯はカオマンガイで使う鶏ガラスープで炊いたご飯 もう最高!

手鍋にサクサク切った鶏かつとハーブ、紫玉ねぎ、唐辛子、煎り米粉、こぶみかん、ナンプラーなどを入れ和えたラープをご飯の上にのせる

付いてくる鶏ガラスープは日によって若干違う

スープ担当はこちらの女性、テイクアウト用はビニール袋に入れる

鶏ガラスープで炊いたご飯は味がしっかり付いている まずご飯を一口食べる

鶏ガラスープは日によって異なる

壁に掲げられた「カオマンガイセープ」のメニュー

男性スタッフもいるが裏方で補充用のご飯やスープの準備をしているようだ

お店の地図 ⇩

②「ウィーナーガイセープ」วีณาไก่แช่บ 右の柱の黒板に店の名前が控えめに書いてある

受付カウンター ここで宅配業者やテイクアウトの受付をしている

KFCのカオヤムガイセープに慣れ親しんできた自分にとってはしっくりいく(笑)

壁に掲げられている「ウィーナーガイセープ」のメニュー

【KFC のカオヤムガイセープ】 

チェンマイ・サンティタムに「STATION」というお得なスムージー屋がある สถานีแอบรักชามุก

チェンマイ・サンティタムの和食「すし次郎」とカオマンガイ屋「カオマンガイセープ」の間の道の中間あたりに「STATION」สถานีแอบรักชามุก というお得なスムージー屋がある。 基本はデリバリーとテイクアウト、散歩の途中や食事のあとに寄る僕のようなイートインは珍しいようである。 看板を見ると店ができたのは2012年のようだ。

スムージー屋「STATION」は Santisuk Soi 5 の中ほどの T 字路の角にある 地図参照

宅配バイクや二人乗りのバイクが次々にやってくる

これがメニュー Avocado milkshake と Watermelon smoothie だけ英語表記がある

初めて立ち寄り、勧められるままに「アボカドミルクシェイク」を注文 持ち帰りと思われ普通にフタをされた 40バーツ

2回目は「写メしたいのでフタしないで」とお願いしたら、山盛りのうえにアボカドのスライスが二切れのってきた😲 食べるの難儀してたら奥からスプーンまで持ってきてくれた これでも40バーツ

3回目はさらにサービス、アボカドのスライスが三切れになった(@_@) これでも40バーツ 後ろの方にはアボカドが段ボール箱に山積みされていた

スプーンも付いてくる 40Bは安い❣ (2025/11/16)

そしてきょうは「テンモーパン」スイカのスムージーにした これもジュースじゃなく食べる感じ 30バーツ いまどきテンモーパンが30バーツはないだろう…

お店の名前を聞いたら「サターニー、Station」と云う 面白いネーミングだ

この店には可愛い猫がいるが、よく外を出歩く 名前は「カントーン」

こちらは「ヌンラーン」

この店に来ると妙に幸せを感じる 店の人の人柄だけでなく可愛い癒し猫がいるし、小川のせせらぎの音がするからだろう

この店の場所は Santisuk Soi 5 にある

歩いて行けるところにこんな心の船溜まり的な場所があるとは、もっと早くから知ってればよかった。

タイ南部の伝統料理バミーべートンを北のチェンマイで บะหมี่เบตง

タイ南部ヤラー県べートン地区の郷土料理と云われている「バミーべートン」をタイ北部のチェンマイでも食べられる店がある。

① チェンマイのサンティタム地区にあるカオマンガイ専門店「カオマンガイセープ」ข้าวมันไก่แซ่บ この店には大衆タイ料理「カオマンガイ」のほかにタイ南部の郷土料理「カオモックガイ」や「バミーべートン」がある、というかむしろ店先のカオモックガイの黄色いご飯やバミーべートンの麺が売りのようにさえ感じる

「バミーべートン」บะหมี่เบตง 50バーツ もちもちした麺の上にガイトート揚げ鶏がのっている

スープも付いてくる テーブルにある2種類のタレをかけるのではなく、別小袋に入った粉唐辛子や砂糖を好みでふりかけて食べる

これはまた別の日に食べた「バミーべートン」50バーツ 普通盛は40バーツ、大盛は50バーツ

スープ付きがありがたい

店内のお客だけでなくテイクアウトや宅配バイクが次々にやってくるので忙しそう スープをビニール袋に入れるのがまたたいへん 女性店主はタイ南部ナコンシータマラートの出身だとか

テイクアウトや宅配用の「バミーべートン」

店の看板はカオマンガイだけど… この「バミーべートン麺」の量はすごい

「カオマンガイセープ」ข้าวมันไก่แซ่บ のメニューと地図 ⇩

② 旧市街チャンプアック門の近くにあるカオマンガイ専門店「ヌン カオマンガイ ナコンシータマラート」หนุ่มข้าวมันไก่นครศรีธรรมราช この店にもタイ南部の郷土料理「バミーべートン」บะหมี่เบตง がある

「バミーべートン」บะหมี่เบตง 50バーツ ここも普通盛は40バーツ、大盛は50バーツ

鶏ガラスープはやや濃いめ

この店には「バミーべートン」用の粉唐辛子と砂糖がセットで用意されている

ここも「バミーべートン麺」の量がすごい

壁に大きく掲げられているメニュー 不思議なことに「バミーべートン」の画像が「カオマンガイセープ」のメニューの画像と同じ

壁のメニューのイラストにはタイ南部ナコンシータマラートに伝わるナンタルン影絵人形が大きく使われている

店の雰囲気 店の前の歩道を場所がら西洋人がよく通る 「ヌン カオマンガイ ナコンシータマラート」หนุ่มข้าวมันไก่นครศรีธรรมราช の地図 ⇩

タイ南部の郷土料理「バミーべートン」がタイ北部のチェンマイでも食べられるが、ここで紹介した2店舗とも「カオマンガイ」の専門店にあるのが興味深い。そのためかトッピングはガイトート揚げ鶏である。

タイ人が大好きな「インスタント麺ママー」มาม่า

チェンマイのサンティタム地区にインスタント麺ママーの専門店「ママーファーターニー(มาม่าฟ้าธานี)」がある。この店はタイ語の先生に教わった。店へ行ったら満席だったので呼出ブザーが渡され、店の外で待った。

ブザーが鳴り店に入ると、「トムヤムか? ムーサップか?」と聞かれ、どうせだからムーサップの一番高い60バーツをお願いした。

調理は4つの鍋を同時に二人で回していた。メニューなどの表示は100%タイ語だった。

ママーの専門店『ママーファーターニー(มาม่าฟ้าธานี)

具材のムーサップ豚挽き肉、ルークチン魚のすり身、イカ、野菜が多めで麺も大盛で一番高い60バーツ

厨房には4つのガスコンロがあり、それぞれにママーを作る鍋がのっていてガス台を挟む形で同時に二人で回していた

壁に掲げられているメニュー表、トムヤムもムーサップも基本は45B メニュー表の右側を見ると別皿で具材を増やすことができる ルークチン20B、ムーサップ20B、イカ30B、野菜10B 

人気店なので満席の場合はこの呼出ブザーが渡され、ブザーが鳴るまで店の外で待つことになる またLINEで席を予約することもできるようである

創業は1983年というから40年以上やっているんですね

呼出ブザーを持って待っているときに店の全景をパチッ 営業時間は、毎日午後3時より深夜1時ごろまでやっている 地図 ⇩

近くの食堂でママー・トムヤムを注文するとき、「ママー・トムヤム・アライコダイ」(トムヤムスープのママー麺で、具材は何でもいいよ)とお願いしたら、「ママー・トムヤム鍋」で出てきた 180バーツ (;^ω^) トムヤムスープは、エビ、レモングラス、こぶみかん葉、パクチーファラン、生姜、紫玉ねぎ、唐辛子、キノコ、トマトにゆで卵などが個性を主張しあっていた

飲んだ帰りに半屋台で食べた「ママー」40バーツ

コンドミニアム1階の食堂で、メニューにはない「ママー・ラートナー・タレー・サイカイ」(汁なしあんかけ海鮮ママー)を作ってもらった 100バーツ

近くの食堂で「ママー・パット・ムーサップ」を食す 69バーツ

ガソリンスタンド付設のコンビニ&Cafe で、「激辛鶏肉ママー焼きそば」を食べた 49バーツ

シリマンカラジャーン通りの夫婦で営む小さな食堂で「ヤムママー」を食べた 55バーツ 更新 2025/2/3

インスタントラーメンといえばテスト勉強の時に夜食で食べてた「出前一丁」を思い出すが、タイでは世代を超えてママーが国民食になっている。ママーの専門店があるのには驚く。

南タイのイスラム系タイ料理「カオモックガイ」を北のチェンマイで

タイ南部のナコンシータマラートをこれまでに5~6回訪れているが、タイ国鉄トゥンソン駅のホームで鶏肉がのった黄色い炊き込みご飯を売っていた。興味を示していたら、この黄色い炊き込みご飯を買おうとしている地元の男性客に「これは南タイ名物のカオモックガイと言うんだ」と教えてくれ、誇らしげに勧められたので買って食べたのが最初である。

それから幾度となく食べてたら、黄色の「カオモックガイ」が忘れられないタイ料理になている。

日本では食べたことはないが、チェンマイに半移住してカオマンガイの専門店へ行くと「カオモックガイ」もやっている店があるのを知り、ときどき顔を出すようになった。店の雰囲気ややり取りを見ていると、中華系のいわゆるカオマンガイに対し、「カオモックガイ」はイスラム系のカオマンガイと認識するようになった。カオマンガイ半分にカオモックガイ半分のハーフ&ハーフのメニューもある。

チェンマイにはイスラム系のタイ人もたくさん暮らしている。

カオマンガイの専門店【 カオマンガイセープ ข้าวมันไก่แซ่บ 】 チェンマイのローカルエリア「サンティタム」にある食堂 女性店主の出身地はタイ南部ナコンシータマラートだとか ここにイスラム系タイ料理「カオモックガイ」がある。

「カオモックガイ」 料金は40B、50B、60Bとあり、ちょっと多めの50Bでお願いした これにタレをかけていただく 旨いうまい

付いてくる鶏がらスープがまた美味しい

壁に貼ってあるメニュー 「カオモックガイ」は二番手

テイクアウトや宅配バイクがやって来るので忙しそう

午前10時ごろ行くとこういう状態でまだたっぷりある

中華系の「カオマンガイ」とイスラム系の「カオモックガイ」を一度に両方味わえるツートンカラーのカオマンガイ 添えてある揚げニンニクがまたいい味だしてくれる

壁一面に掲げてあるメニュー 麺も食べてみたい 

カオマンガイ用(うす黄色のご飯)とカオモックガイ用(黄色のご飯)の2つの大きな炊飯器が目に飛び込んでくる

カオマンガイの専門店【ヌンカオマンガイナコンシータマラート หนุ่มข้าวมันไก่นครศรีธรรมราช】 旧市街チャンプアック門の近くにある食堂 ここにも「カオモックガイ」がある。

大盛にするとやわらかい鶏もも肉が2つ 大盛は60バーツ

美味しい鶏がらスープが付いてくる

この秘伝のタレが最高に美味しい

スタッフがテーブルまで持ってくるメニュー

注文するとここで鶏肉を切り分ける

カオモックガイの黄色いご飯に揚げ鶏肉ものせた欲張りなメニュー 美味しいスープが付いて60バーツ

スープは大きな寸胴鍋で作られていた

壁一面に掲げられたお店の看板 ナコンシータマラートの「影絵芝居ナンタルン博物館」で見た影絵人形のキャラクターが目を引く

【タイ南部ナコンシータマラート旅行中に食べた「カオモックガイ」】

美味しいスープが付いて40バーツ、串刺しウインナーも付けてくれた(^_^)

タイ国鉄トゥンソン駅のホームで買った「カオモックガイ」

タイ国鉄ナコンシータマラート駅のホームで買って食べた「カオモックガイ」 横には食堂車が停車している

ナコンシータマラートの屋台街で見かけた「カオモックガイ」 ビニール袋に入った黄色いご飯も売っていた

タイ語の先生にイスラム系タイ料理「カオモックガイ」の作り方を教えてもらった

「カオマンガイ」はメジャーなタイ料理だけど「カオモックガイ」はまだまだマイナーなイスラム系タイ料理のように思う。それはカオモックガイを食べられる食堂が限られているからで、これから少しずつ増えていくのを期待したい。

日本の味がするタイ料理「パッカドーン」ผักกาดดอง 高菜漬け料理

高菜漬けパッカドーンとの出会いはカオソーイの付け合わせとぶっかけ飯にのせるおかずだった。

高菜漬けのことをタイ語で「パッカドーン」ผักกาดดอง といい、パッカー ผักกาด は高菜や白菜などのアブラナ科の野菜の総称で、ドーン ดอง は「漬ける」の意味である。一般にパッカドーンと言えば「タイの高菜漬け」のことであり、さらには高菜漬け料理全般のことも指す。
パッカドーンの食べ方として、カオソーイなどの麺類の付け合わせとして食べたり、卵と一緒に炒めたり、おかゆに入れたりしたりして食べられている。パッカドーンのスープもある。

ここでは、「パット・パッカドーン」高菜漬け炒めを紹介したい。

卵と高菜漬けの炒め物「パットパッカドーンサイカイ」 ผัดผักกาดดองใส่ไข่

卵と高菜漬けの炒め物「パットパッカドーンサイカイ」 ผัดผักกาดดองใส่ไข่ 味のアクセントに唐辛子が入っている

卵と高菜漬け炒め「パットパッカドーンサイカイ」 ผัดผักกาดดองใส่ไข่ 味のアクセントに唐辛子が入っている

春雨と卵の高菜漬け炒め「パットパッカドーンサイカイウンセン」 ผัดผักกาดดองใส่ไข่วุ้นเส้น 春雨も入るとより美味しくなる 別皿に盛ってもらった

春雨と卵の高菜漬け炒め「パットパッカドーンサイカイウンセン」 ผัดผักกาดดองใส่ไข่วุ้นเส้น 別皿にして半熟目玉焼きを付けてもらった

春雨と卵の高菜漬け炒め「パットパッカドーンサイカイウンセン」 ผัดผักกาดดองใส่ไข่วุ้นเส้น 揚げ鶏肉とも相性がいい 「パッカドーン・KFC・カイダーオ」と注文したらこうなった😄

春雨と卵の高菜漬け炒め「パットパッカドーンサイカイウンセン」 ผัดผักกาดดองใส่ไข่วุ้นเส้น

春雨と卵の高菜漬け炒め「パットパッカドーンサイカイウンセン」 ผัดผักกาดดองใส่ไข่วุ้นเส้น

高菜漬け炒め「パットパッカドーン」ผัดผักกาดดอง ニンニクが散らしてある

高菜漬け「パッカドーン」ผักกาดดอง カオソーイに付いてきた高菜漬けそのもの

毎日ぶっかけ飯を食べていると、さすがにタイ味に飽きるときがある。そういうときにぶっかけ飯のおかずの一品にこのような卵が入った高菜漬け炒めがあるとホットする。この味は子供の頃から慣れ親しんだ日本の味である。春雨も入っていると別皿でお願いすることもある。それが塩辛ければ半熟目玉焼きを付けてもらい、自分で混ぜ込んでご飯と一緒に食べる。また揚げ鶏肉とも抜群に相性がいい。

チェンマイのサンティタム寺院「ワット サンティタム」วัดสันติธรรม

チェンマイ旧市街の北西部に広がるサンティタム地区には多くのタイ人が住んでいる。その地区の人々の心のよりどころとなっているのが「ワット・サンティタム」วัดสันติธรรมである。

ワット・サンティタムの表札が寺院入口の右側に立っている

寺院入口右側に、お経を上げられる時間帯を記したボードが掲げられている 上が平日の時間帯で下が休日の時間帯

境内の案内板

境内に入ると正面に本堂が建っている

お寺を守るネコさんにご挨拶😁

本堂入口階段左に細長い釣鐘がある

本堂入口階段右には太鼓がある

本堂の正面壁に菩提樹の絵が描かれ、その前にご本尊が安置されている

ご本尊を左側から拝顔したところ

黄金の仏陀の足跡

仏陀の足跡の下に、仏陀の足跡を拝むときのお経が記されている

本堂を出てすぐ右側に銅鑼が2台あり、定時になると僧侶が叩く

本堂のすぐ後ろに高さ38mの四角錐形をした5層の独特な仏塔がそびえ立つ 金箔が印象深い

仏塔は4面5層構造で各層にそれぞれ3つの仏龕(小室)が設けられ、計60体の立像が安置されている

仏塔への入口は各面にあり、本堂すぐ後ろにあるこの入口が正面入口である

内部中央には4体の仏像が四方を向いて安置されている

これは別の入口から見たところ

本堂入口右前方に歴史資料博物館がある

ワット・サンティタムで最も興味深いのは、仏塔が四角錐形をした5層構造で各層に3つの仏龕(小室)を有する点である。

この仏塔の作りは、チェンマイ郊外にあるウィアンクムカームのワット・チェディリアの仏塔に似ている(資料1

またチェンマイの北メーテンのワット・バンデンの制作(復元)中の仏塔にも似ている(資料2

さらにチェンマイに隣接したランプーン県のワット・チャームテーウィーの仏塔にも共通した特徴がある(資料3

資料1:ウィアンクムカームのワット・チェディリアの仏塔

資料2:メーテンのワット・バンデンの制作(復元)中の仏塔

資料3:ランプーン県のワット・チャームテーウィーの仏塔

これらの仏塔は、ミャンマーのモン族の影響を受けたランナー王国ゆかりのある仏塔様式なのかもしれない。

タイ北部料理いろいろ 50皿 チェンマイ

タイ北部の郷土料理は中国をベースにミャンマー、ラオス、ベトナムなどの近隣諸国の影響を受け、さらにはイスラムの影響も受けている。

代表的な北タイの郷土料理を挙げると、カオソーイやサイウア、ゲーンハンレーなどがある。

また、丸いお膳に北部料理を少しずつのせたカントークもある。

もち米を食べるタイ北部(ランナー)の人々が、特別な行事のときに食卓として用いる低い台足のついた丸いお膳で食事をする。その少し格式のある食事様式を「カントーク」という。丸いお膳にタイ北部の郷土料理のナムプリックオン、ナムプリックノム、サイウア、ケープムー、ゲーンハンレー、半熟玉子、温野菜などがのせられ、手元に取り分けて食べる。

オールドチェンマイ文化センター(Old Chiangmai Cultural Center)の「カントーク」

オールドチェンマイ文化センター(Old Chiangmai Cultural Center)の「カントーク」

クムカントーク(Khum Khantoke)の「カントーク」

ハーントゥン(Han Teung)の「北タイ料理セット」

フアンムアンチャイ(Huan Muan Jai)の「北タイ料理セット」

「カオソーイ」は、タイ北部やラオス北部で食べられているカレーラーメンである。ラオス北部ルアンパバーンで食べたカオソーイはココナッツミルクが入ってなくてとても辛かった。タイ北部にカオソーイが入ってきてココナッツミルクを入れるようになるが辛さは受け継がれている。ピリ辛から辛口まであり、地元チェンマイの人が食べているカオソーイは一部のガイドブックのコメントとは異なり概して辛い。

チェンマイのカレーラーメン「カオソーイ」には小皿にマナーオや高菜漬け、紫玉ねぎが付いてくる

ミャンマー人が営むカオソーイ専門店の「鶏のカオソーイ」

名店カオソーイメーサイの「鶏のカオソーイ」

麺専門店 Noodle & Coffee の「鶏のカオソーイ」

トッピングには鶏肉だけでなく豚肉、牛肉、サイウア、海鮮などいろいろ選べる 大盛にすれば別皿で揚げ麺が付いてくる「特盛りカオソーイの大盛」

「ゲーンハンレー」は、昔ミャンマーから山地民によって伝わってきた料理で、タイカレーのような辛さはなく、むしろ甘みさえ感じる豚角煮カレーである。

北タイ料理専門店ラープパータン ลาบป่าตันดีขม で食べた「ゲーンハンレー」

ワットウモーンへ行く途中にある北タイ料理屋ハーントゥンの「ゲーンハンレー」

ワットチェディルアンの近くの食堂で食べた「ゲーンハンレー」

クムカントークのカントーク料理の一品「ゲーンハンレー」

ぶっかけ食堂の一品「ゲーンハンレー」を別お椀でお願いした

「サイウア」は、ランナー王朝時代から伝わる保存用の腸詰めソーセージで、「サイウア」のサイ=小腸、ウア=北タイ弁で詰めるという意味。ハーブの香りと焼いたときの香ばしさが万人受けする。市場ではとぐろ状態で販売されている。

フアンムアンチャイの「サイウア」

北タイ料理屋で「サイウア」は必ず食べられる

MAYAのフードコートでも食べられる「サイウア」

「サイウア」北タイの市場ではとぐろ状態で販売されている トンパヨム市場

「ネーム」は、豚ひき肉、薄切りの豚の皮、ニンニク、唐辛子、塩などを使った酸味のある発酵料理で、北タイでは「ジンソム」と呼ばれている。ジン=北タイ弁で肉、ソム=酸っぱいを意味する。そのまま食べたり、蒸したり、焼いたり、炒めたりして食べる。

北タイ料理専門店ラープパータンディーコム ลาบป่าตันดีขม の「ジンソムモック」 酸っぱくて美味しい

「ネームソンクルアン」 ネームに生姜、唐辛子などがセットになっている

ネームと生卵をバナナ葉で包み弱火で蒸し焼きにした「ネームモックカイ」

北タイの家庭料理ネームと卵の蒸し物「ネームモックカイ」

ネームとツルムラサキの酸味スープ「ゲーンパックサイネーム」 ツルムラサキ:ผกัปลงั パックプラン

ぶっかけ食堂の一品「ネームパットカイ」ネーム卵炒め

「ネームパットカイ」ネーム卵炒め

ネームと生卵をバナナ葉に包み、中まで火が通るまで弱火で焼く「ネームモックカイ」

「カノムジーンナムギャウ」は、トマトの酸味がある素麺で、ニワトリの血を固めたものがのっている。

カオソーイメーサイの「カノムジーンナムギャウ」

北タイ料理店ハントゥーンの「カノムジーンナムギャウ」

ラープパータンの「ラープムークア」 ลาบหมูคั่ว 生豚肉のラープに火を通した料理 クア=炒ると言う意味

ラープパータンの「ゲーンオムヌア」แกงอ่อมเนื้อ 牛肉の内臓煮込み

ラープパータンの「サイトート」ไส้ทอด 豚の小腸揚げ

「ゲーンカヌン」 แกงขนุน ジャックフルーツのゲーン

「タムカヌン」 ตำขนุน 摘果した未熟なジャックフルーツを叩いて作る料理 フアンムアンチャイ

「ヤムバイチャー」ยำใบชา お茶の葉を醗酵させたものを野菜と一緒に和えて食べるサラダ、ミャンマーに起源があるという

「焼米入りプラーニンとナマズのラープ」 ลาบปลาข้าวคัว

「ノーマイヤッサイトート」 หน่อไม้ยัดไส้ทอด  豚肉詰め竹の子揚げ フアンムアンチャイ

「ホーヌンガイ」 ห่อนึ่งไก่  鶏肉のバナナ葉包み蒸し フアンムアンチャイ

「ナムプリックナムプー」 น้ำพริกน้ำปู๋  青唐辛子とカニみそだれの竹の子添え フアンムアンチャイ

「ナムプリックオン」 น้ำพริกอ่อง 豚ひき肉とトマトから作られ、カオニャオや温野菜や新鮮な生野菜と合わせて食べる フアンムアンチャイ

「カオガンジン」ข้าวกั๊นจิ้น 豚の血を混ぜ込んだおこわのバナナ葉の包み蒸し

「ヘットヌンナムプリックカー」เห็ดนึ่งน้ำพริกข่า 蒸しキノコと唐辛子・タイ生姜のディップ

「ゲーンチャオム」แกงชะอม タイ野菜チャオムとキクラゲなどのキノコ類と生姜と川魚の辛いスープ フアンムアンチャイ

「クイッティアオランナームー」 ก๋วยเตี๋ยวล้านนาหมู 野菜と豚肉を餡かけにしてクイッティアオにかけられているが、クイッティアオは幅広麺というより長方形をしている チェンマイオーキッドホテル

「ケープムー」 แคบหมู 豚の皮の素揚げ 北タイ料理によく付いてくるが、これも歴とした北タイ料理とチェンマイ人は云う。

「ケープムー」 แคบหมู 豚の皮の素揚げ

「ケープムー」 แคบหมู 豚の皮の素揚げ

「ケープムー」 แคบหมู 豚の皮の素揚げ 細切りもある

「ケープムー」 チェンマイの市場ではこんな感じで売られている トンパヨム市場

「ケープムー」 よく見ると種類がいろいろある トンパヨム市場

「ラーププラー」ลาบปลา 辛い魚挽き肉のラープ フアンムアンチャイ

「ラーププラー」ลาบปลา 辛い魚挽き肉のラープ フアンムアンチャイ

「ラーププラー」ลาบปลา 辛い魚挽き肉のラープ

フアンムアンチャイの門をくぐると、つるしたサトウキビにタイヒメカブトがいるのを発見、しかもよく見ると注文予定の魚のラープ「ลาบปลา」の旗を持っていた😲

「パットノーマイムー」ผัดหน่อไม้หมู 豚肉とタケノコ炒め

「パットノーマイカイ」ผัดหน่อไม้ไข่ 卵とタケノコ炒め

「ゲーンノーマイサイプラージン」แกงหน่อไม้ใส่ปลาจี่ 焼き魚と竹の子のスープ 竹の子のスープに焼き魚のかたまりがごろごろ

「ゲーンファックサイガイ」แกงฟักใสไก่ 鶏肉と冬瓜のレッドスープ

「ラーププラー」ลาบปลา 辛い魚挽き肉のラープ フアンムアンチャイ

「オンプー」 อ่องปู 北タイカニ味噌 サワガニの甲羅に調理したカニ味噌が入っている カオニャオにのせて食べるのがいい 一皿4つで95B フアンムアンチャイ

「オンプー」甲羅にカニ味噌が入っているセットが35Bで、カニ味噌だけは20B ターニン市場

「パックチェンダー・パット・カイ」 ผักเชียงดาผัดไข่ チェンダー菜と卵の炒め物 葉に少し苦みがあるが赤唐辛子が入っていて美味しい ぶっかけ飯の一品

唐辛子「プリック」の世界は奥が深い

タイやタイ料理が好きな人は「プリッキーヌーが最も辛い」ということを経験的に知っている。タイ料理にプリッキーヌーが入っていたり、添えられていたりすると自然に身を構えるが、赤い大きなプリックの斜め輪切りだと何となくホッとする。

我々は「プリック=辛い」が頭に染みついているが、辛くないプリックが果たしてあるのだろうか、それが全く辛くないピーマンやパプリカも同じナス科のトウガラシ属 Capsicum に属するのである。

「Prick(プリック)」は動詞で「針などでちくりと刺す」、また名詞でその「ちくちくする感覚」という意味である。余談であるが、プリックは英語のスラングで男性器のことだという(笑)

タイでは、トウガラシ属 Capsicum に含まれる植物全てを「プリック」と呼んでいる。

辛さの度合いにより大きく3つのグループに分類した。

レベル1:全く辛くない

レベル2:少し辛い~辛い

レベル3:非常に辛い

このつぶつぶが「元祖プリック」である アユタヤ王朝時代にポルトガルから中南米産の唐辛子がタイに持ち込まれ、それまではタイでは胡椒のことを「プリック」と呼んでいたが、唐辛子が入ってくると唐辛子のことを「プリック」と呼び、元からあった胡椒は「プリック・タイ」と呼び区別するようになったと云われている

唐辛子プリックはタイ料理には欠かすことのできない食材であり、市場にはいろんな種類のプリックが販売されている

プリック・ワーン พริกหวาน  プリック・ワーンを直訳すると「甘い唐辛子」の意味でピーマンやパプリカのことである レベル1まったく辛くない

プリック・ワーン พริกหวาน の断面

プリック・ユアック พริกหยวก ずんぐりした大型唐辛子 レベル1全く辛くない

プリック・ユアック พริกหยวก の断面

プリック・ヌム พริกหนุ่ม 北タイの「ナムプリックヌム」は、この唐辛子を焼いてペースト状にしたもの レベル2辛味の少ない唐辛子

プリック・ヌム พริกหนุ่ม 食堂のテーブルに置いてある酢の中に輪切りにして入っている

赤・緑2色のプリック・ジンダー พริกจินดา レベル2辛い

赤いプリック・ジンダー・デーン  緑のプリック・ジンダー・キヤウ

プリッキーヌー พริกขี้หนู    プリック・ジンダー พริกจินดา

ターニン市場では プリック・ドイ พริกหดอย と呼んでいたが、一般的には プリック・カリヤン พริกกะเหรียง と呼ばれている レベル3非常に辛い

プリッキーヌー พริกขี้หนู レベル3最も辛い

プリッキーヌー・スワン พริกขี้หนูสวน レベル3非常に辛い

プリッキーヌー・スワン พริกขี้หนูสวน レベル3非常に辛い

コンドミニアムの庭に生えているプリッキーヌー พริกขี้หนู 上を向いている ときどき住人が摘んで料理に使っている

プリック・ヘン พริกแห้ง 乾燥唐辛子 レベル2少し辛い

プリック・ヘン 乾燥唐辛子にはプリッキーヌー・ヘンもある

大きなスーパーマーケットには唐辛子のスナック菓子も並んでいる

ガツンとくるかと思ったらそうでもなく、後からじわじわっと舌とのどが痺れる辛さだった

タイにはいろんな種類と辛さのプリックがある

タイにおけるプリックの辛さの順位トップ10

プリック・ナンプラー พริกน้ำปลา

プリック・ナンプラー พริกน้ำปลา

プリック・ナンプラー พริกน้ำปลา

プリック・パット พริกผัด あるいは プリック・カオソイ พริกข้าวซอย と呼ばれている非常に辛いカオソイに入れる辛味噌 これは唐辛子を炒めて作るという

非常に辛いプリッキーヌーを使ったナムプリック

辛い青唐辛子を使ったナムプリック

赤唐辛子を使ったナムプリック

ガイヤーン用のナムプリック 少し辛い

茹で豚肉用のナムプリック

チェンマイ名物サイウア用のナムプリック

茹でキノコにつける乾燥ナムプリック

北タイ料理「ネームと卵の蒸し物」ネームモックカイに生プリッキーヌーがついてくるのでこれを囓りながらネームをいただく 1~2本あれば十分

ブロック切りにした「豚肉の発酵ソーセージ」ネームに生の赤唐辛子プリック・ジンダー・デーンの輪切りがついてくる

豚の血を混ぜたご飯のバナナ葉の包み蒸しカオガンジンには乾燥唐辛子「プリック・ヘン」が添えられている

エビみそ混ぜご飯カオクルックガピ、細かく切ったプリッキーヌーも一緒に混ぜていただく プリッキーヌーは半分残して混ぜた

市場などで唐辛子プリックを販売している人たちは唐辛子を形の違いや辛さの違いによってプリックを分類し、買う側のニーズに応えているのである。

しかし学術的な学名は、トウガラシもピーマンもパプリカもプリッキーヌーもシシトウも学名は皆同じで Capsicum annuum で同種である。 ちなみにトウガラシの辛味成分のカプサイシンは属名 Capsicum に由来し、種小名の annuum は一年草を意味する。

唐辛子類はすべて同種であるが土壌や気候などのトウガラシの育つ環境の違いによって少しずつ種内変異が生じ、それに加え人類の育種技術の進歩により多様化してきたのである。ピーマンもパプリカも元は辛かったはず。

それで唐辛子類の名前は便宜的なものであって、区別のつかないトウガラシがあっても不思議なことではない。

トウガラシがピーマンやパプリカと生物学的に同種であれば、沖縄の島唐辛子も当然同種と思いネットで一応調べてみたら、学名は Capsicum frutescens という同属の別種であった。

自分自身の結論、唐辛子プリックにおける種内変異、栽培品種、同種、別種、商品名もう何だか分からない。色が赤や緑で大小問わずいわゆる唐辛子の格好をしたものを全てひっくるめて「プリック」でいいじゃないか。

市場でプリックを売り買いしている人たちにとっては、辛さや食感の違いが取り敢えず遺伝的に安定していれば「商品名」は必要だな。

ケープムーとサイウアは共に北タイの郷土料理には欠かせない重要な食材である チェンマイ

チェンマイ大学近くにあるステープ市場 ตลาดสุเทพ 通称トンパヨム ต้นพยอม へ行くと「ケープムー」豚の皮の素揚げと「サイウア」チェンマイソーセージがずらりと並んでいる。

「ケープムー」แคบหมู と「サイウア」ไส้อั่ว は北タイの郷土料理には欠かせない重要な食材であることが分かる。

トンパヨン市場には入口がいくつかあるが、ここはステープ通りに面した第1門

トンパヨン市場の正門から入った市場の夕方の風景

市場内に入るとこのように「ケープムー」豚の皮の素揚げが大量に販売されていた

ビニール袋に小分けして販売しているところもある 1袋35B、3袋で100B

このように「ケープムー / 豚の皮の素揚げ」と「サイウア / チェンマイソーセージ」を一緒に販売していることからも共に北タイ郷土料理には欠かせない食材であることが分かる

サイウアを切売りしてくれるブースもあった

北タイの郷土料理には「ケープムー」と「サイウア」は無くてはならない存在である

ケープムーをディップと共にいただく

サイウアはもち米カオニャオと一緒に口に入れる

グループでの食事会にはもってこいの北タイ郷土料理 中央はゲーンハンレー

邪道と言われても仕方ないが「きょうはサイウアを食べる」と決めたらスーパーで買ったキューピーマヨネーズを店に持参することにしている(笑)

トンパヨム市場は、世界中から旅行者が訪れるワローロット市場とは様相がかなり異なり、とことん地元に根付いた市場であった。キレイなケーキやお菓子類はほとんど無かった。それで「ケープムー」と「サイウア」が際立って視界に飛び込んできた。