ソムタム ส้มตำ は「青パパイヤのスパイシーサラダ」と言われているが、種類は実に多種多彩である。ソム ส้ม はタイ語で「酸っぱい」、タム ตำ は「(臼に入れて杵で)つく」という意味である。青パパイヤの代わりに、キュウリを使ったタムテンクワー ตำแตงกวา や、マンゴーを使ったタムマムアン ตำมะม่วง などいろいろある。ソムタムの故郷タイ東北部イサーンに暮らす人々は、いろんな食材を激辛のソムタムにして食べている。一方バンコクなどでは、干しエビやピーナッツを散らした辛さ控えめのソムタム「ソムタムタイ」が好まれる。
ソムタム作りで最近感じていることは、青パパイヤはピーラーを使わず、青パパイヤを縦に握り包丁で叩くように細く刻み、臼に入れたら杵で叩き潰すのではなく、杵で軽くつきながらお玉も使い混ぜ合わせる、そうすると1本1本の青パパイヤがピーンとした美味しいシャキシャキのソムタムができあがる。
チェンマイにはソムタム専門の屋台がある。 2024/1/6 更新
ソムタムのメインの青パパイヤの切り方は、旧来はパパイヤを片手に持ち包丁で縦に叩くように切れ目を入れて細く切っていたが、最近はソムタム用のピーラーで、パパイヤをかき削る。それでピーンとした張りはあまり期待できない。 2023/10/6 更新
▇ オオタニシのソムタム オオタニシの大きさは10cm程だという。こりこりした食感で、歯ごたえがある(チェンマイのイサーン料理店「ソムタムウドン」)
チェンマイにあるタイ東北部イサーン料理専門の「ソムタムウドン」 いつ行ってもタイ人で賑わっている
「ソムタムウドン」のメニュー、50種類ほどのソムタムがあるが、全種類のソムタムを食べるには、そうとうなタイ語力が必要となる(笑)
▇ サトー豆のソムタム タイ南部特産のデカいサトー豆を使ったソムタム、50バーツ(170円)(チェンマイ・ガートスアンゲーオ)
▇ サワガニのソムタム 中央にあるのがサワガニのソムタム(1匹ひっくり返っているサワガニが見える)で、周りの食材と一緒に食べる。135バーツ(450円) ソムタムはカオニャオと一緒に食べるものだという固定観念が壊れた瞬間である(ソムタムウドン)
このソムタムプーに塩漬けにした2匹のサワガニがいた。むかしタイに行きだした初期のころ、ソムタムプーを食べてひどく腹を下したことがある
▇ 揚げ魚のソムタム 揚げたサクサクの魚とマンゴーのソムタム(チェンマイ・センタンエアポート)
▇ ササゲ豆のソムタム 50バーツ(170円)(チェンマイ・ガートスアンゲーオ)
▇ ガトーンのソムタム かなり酸味がある。50バーツ(170円)(チェンマイのガートスアンゲーオ)
リンゴの間に挟まっているのが「ガトーン」
ガトーンの種の周りの酸味の強い果肉を包丁で切り刻み、臼に入れる
▇ マンゴーのソムタム シャプルー葉とチャオム葉が風味を引き立たせる。60バーツ(200円)(チェンマイの「Seen Nimman」)
▇ フルーツのソムタム「ソムタムポンラマーイ」 チェンマイのガートスアンゲーオでランチ時に若い女性に人気がある
チェンマイのガートスアンゲーオ にあるソムタムの店。ソムタムの種類が豊富。1品40~50バーツ
青リンゴ、パイナップル、ラムヤイ、ラムレック、種なしブドウなどのフルーツのソムタム「ソムタムポンラマーイ」(チェンマイのガートスアンゲーオ)
チェンマイのイサーン料理店「ソムタムウドン」のソムタムポンラマーイ。リンゴ、西洋梨、種なしブドウ、ニンジン、トマト、ナス、ササゲ豆、マナオ、赤唐辛子、ピーナッツなどが入っていた。タイ人の普通の辛さにしてもらったけど、それほど辛くなかった。55バーツ
▇ トウモロコシのソムタム 塩漬けの茹で卵が入っている。チェンマイのソムタム専門店「ソムタムウドン 」
タイ東北部ヤソートーンのイサーン料理店で食べたタムカオポート「トウモロコシのソムタム」
▇ ソムタムタイ チェンマイのタイ東北部料理「Solao」のソムタムタイ
チェンマイのガイヤーン専門店「ガイヤーン・ウィチェンブリー」のソムタムタイ
北タイ料理屋「ハーントゥンチェンマイ」のソムタムタイ
タイ北部ランパーンの「ソムタム屋台」のソムタムタイ、25バーツ(85円)
ランパーン駅近くの線路わきにある「ソムタム屋台」 次から次にバイクで買いに来る
量をこなすソムタムの専門店などで、大きなトレーにピーラーで細く削られた山積みの青パパイヤを見るとちょっとがっかりします。やっぱり包丁を使って細く切った青パパイヤの方が、よりシャキッと歯触りがよく美味しい。ソムタムはシャキシャキ感が大切じゃないかな… 2023/2/11 更新