2022年9月下旬、ワット・シースパンの仏塔の倒壊をはじめ各地で甚大な被害をもたらした豪雨でチャンプアック門もかなり崩壊した。
チャンプアック門は、1800年頃に再建され、1966~1969年の間に完全に再建されていた。
城内に向かって右の門柱の壁龕に、チェンマイ人でも読めないランナー文字が刻まれた石柱が納められている。これはたいへん興味深い。
しかし左の門柱の壁龕に納められている石柱のランナー文字は、極めて新しいように思われる。
チャンプアック門の1年前の姿
2022年9月下旬の豪雨により部分的に大きく崩壊 瓦礫が散乱し説明板がなぎ倒されたままになっている。同年12月12日に撮影
今は説明板は起こされている。2023年7月19日撮影
チャンプアック門の歴史を記した説明板は起こされているが足は折れている
チャンプアック門の外側は大々的に掘り起こされ、さながら発掘現場のうようだ。 2023年7月19日、許可を受けて撮影
何か意図を持った構造をしている。工事担当者の中に研究者がいるという。2023年7月19日、許可を受けて撮影
城内に向かって右の城門の壁龕に、チェンマイ人でも読めないランナー文字が刻まれた石柱が納められている
時代を感じるランナー文字
左の城門の壁龕に納められている石柱のランナー文字は、極めて新しいように思われる
最近になって復元されたように思われる
チャンプアック門の外のお堀の上の道路を全体的に工事しているが、豪雨による被害の修復工事ではなさそうである
チャンプアック門の城内に向かって右の門柱を西側から見たところ
チャンプアック門の城内に向かって左の門柱を東側から見たところ 亀裂が入っているのがはっきり分かる
旧市街を取り囲む城壁と5つの城門と4つの堡塁はチェンマイの要である。チェンマイ観光のランドマーク的な存在となっているターペー門は綺麗に復元されているが、チャンプアック門は今後どのようになるのだろう。いずれにしても城門の壁龕に納められているランナー文字が刻まれた石柱が気になる。チェンマイの人々は「ランナー」を誇りにしている。
チャンプアック門:チャン=象、プアック=白 → 白象門