タイ東北部タートパノムにある干支さるのワット・プラタートパノム仏塔

タイ北部には「プラタート・プラチャムピークート」と呼ばれる自分が生まれた年の干支を守り神として信仰する慣習があり、北部で暮らす人々は生涯で一度は自分とゆかりのある干支仏塔に詣でる。

タイ東北部メコン川沿いのタートパノムにある「ワット・プラタートパノム寺院」
ここの仏塔は「さる年生まれの人の仏塔」なので、お参りしたかった。

北タイにはさる年生まれの人のための仏塔はないので、さる年生まれのチェンマイの人たちはここまで来なければならない。

ワット・プラタートパノムの仏塔

仏塔の装飾には110kgの純金が使われているという

昼も夜も参拝する人が絶えず、仏塔の周りをぐるぐる回っていた

僧侶どうしが儀式を行っていた。あまり見かけない光景

信仰心の厚さが伝わってくる

夜のワット・プラタートパノム仏塔もいい

ナコーンパノムの街からバスで1時間半弱のところにあるメコン川沿いのお寺。ここは特にイサーンやラオスの仏教徒の聖地である。

Wat Phra That Phanom, Chayangkun Rd, That Phanom, That Phanom District, Nakhon Phanom, Thailand


ウドンタニの古代壁画

プープラバート歴史公園は、隆起した海底が雨風によって浸食されてできた数多くの奇岩群で有名だが、その中には2,500~3,000年前の先史時代の営みが描かれた壁画がある。

岩肌に赤い塗料で描かれた人や牛などの壁画があり、狩りのようすなど先史時代の人々の営みを窺い知ることができる

水牛などの動物が描かれている

海底が隆起し、数百万年前の氷河や風雨によってできた奇岩。不思議なバランスで折り重なった巨大な岩々は、先史時代に人々の住居として利用されていた

ここはウドンタニの中心街から北西64kmのところに位置する。

Ancient mural, Phu Phra Bat, Udon Thani, NE Thailand

ピーターコーン祭り

北イサーンのルーイ県の山あいの小さな街ダンサーイで、毎年6月ごろ仏教説話をもとにしたタイの奇祭「ピーターコーン祭り」が、収穫前の雨乞いや、厄払いの願いをこめて行われる。

「ピー」=霊、「ター」=目、「コーン」=仮面劇という意味の通り、地元の人々が巨大で派手なお面をかぶり、色鮮やかな衣装をまとって精霊になりきり街を練り歩く。

ビアチャーン飲んでる精霊もいた

精霊たちのグループはたくさん

子供たちもたくさん参加している

お面を付けていると男性か女性か分からない

お面はもち米を蒸すザルで出来ている

精霊たちはサービス精神旺盛

タイ人観光客も喜ぶ

「ピーターコーン祭り」のメイン看板

ポーンチャイ寺院の境内でリズムに合わせて踊る精霊たち

音楽に合わせ「鈴」を鳴らしてくれた

これが精霊のポーズのようだ

独特のリズムに合わせポーンチャイ寺院を何回も廻り、崇高らしい小さな仏像の移動が無事に完了

周りではタイ踊りをする女性も

このイサーンのリズムを聴くと血が騒ぐ

民族楽器でリズムを刻みながら寺院を廻る

祭りの中心ポーンチャイ寺院

僧侶もたいへん

自分の生まれ干支にタンブンする

特設ステージではタイダンスが披露されていた

沿道ではこんなパフォーマンスも… 精霊ピーは力持ち、片腕で持ち上げる

泥の妖精に扮する人も(酔っ払いではない)

ピーターコーンだって休憩や食事します

沿道で大胆にも5羽串刺しにしガイヤーン焼いていた

2018年6月16・17日の2日間、ルーイに宿泊しダンサーイまで通った。

ルーイ市街地にこんなデカいピーターコーンがいた

Phi Ta Khon Festival, Loei, NE Thailand

リス族の衣装はカラフル

ミャンマーと国境を接するタイ北西部メーホンソンの山岳地帯には、いくつもの山岳少数民族の人たちがひっそりと暮らしている。

昆虫の調査でタイの山々を学生の頃から歩いているうちに、気がついたら山岳少数民族の独特な衣装の違いに興味を持っていた。

男性は普段民族衣装をまとわないため民族の違いが分からないが、女性は明らかに民族により衣装に特徴がある。

森林の環境を撮るためにいつもリュックにしのばせているカメラで、彼女らに出会ったら話しかけ、写真を撮らせてもらった。ありがとう!

そんな中でリス族のカラフルな民族衣装が好き。

Mountainous people in Mae Hong Son, NW.Thailand

リス族、出会ったなかで最もカラフルな民族衣装だった

写真をお願いしたら、頭にかぶる物をわざわざ家にとりに行ってくれた

リス族の女性

リス族の老婆、畑の帰りという

奥の方で焼き畑をやっていた。調査はレンタルバイクが頼り

Lisu, Mountain minority, Mae Hong Son, NW Thailand

ランナー王朝の貨幣

スコータイ王朝と平行して北部の方では,メンライ王によりランナータイ王朝が建国(1296年)され,ビルマに占領されるまで続いた。最初チェンセンに都を置き,メコン河中域の小国家だったヴィエンチャンを支配下に置くなど勢力を広げ,その後,チェンライ,チェンマイと都を移した。衰退してからはアユタヤ王朝やビルマ王朝などの近隣諸国の属国になったりもしたが,現在のタイ国(シャム)に併合される20世紀初頭まで,ともかくも王朝だけは維持されてきた。

「ラン」とはタイ語で「百万」という意味で,「ナー」とは「稲田」を意味する。「百万の田を有する国」で,豊な稲作文化をもった国であったと想像できる。

チェン(Chieng)貨幣  Mitchiner(1998)の分類 Stage four  62.02 g  銀  1290~1556年  両アームの3つの刻印は前から,「太陽」「Sen(Chiengsen)」「4(ランナー文字)」  「4」は,1 tamlung(4 ticals)=4バーツ  Chiengmai,Chiengsen,Chiengrai,Fang,Han,Sak,Lakhon,Prae,Saw,Nan などの地方によって刻印が異なる。  この貨幣は,チェンセーン地方で発行されたものである。  チェンセーンはメコン川沿いの小さな街で,対岸は現在のラオス

3つの刻印は前から,「太陽」「Sen(Chiengsen)」「4(ランナー文字)」「4」 は,1 tamlung(4 ticals)=4バーツ  61.81 g  銀  1350~1545年  チェンセーン

「法輪(輻は8本)」「Sen(Chiengsen)」「4(ランナー文字)」  60.73 g  銀 1350~1545年  チェンセーン

法輪(輻は6本)」「Sen(Chiengsen)」「4(ランナー文字)」  61.99 g  銀 1350~1545年 チェンセーン

チェン(Chieng)貨幣  Mitchiner(1998)の分類 Stage four  61.44 g  銀  4バーツ  15世紀~1556年  両アームの3つの刻印は前から,「四つ葉」「Mai(Chiengmai)」「4(ランナー文字)」 発行地はチェンマイ  チェンマイ産の発行印刻には,「四つ葉」の刻印と「花」の刻印の2タイプがある

「四つ葉」「Mai(Chiengmai)」「4(ランナー文字)」  62.55 g  銀 1350~1545年  チェンマイ

「四つ葉」「Mai(Chiengmai)」「4(ランナー文字)」  61.19 g  銀  1350~1545年  チェンマイ

「四つ葉」「Mai(Chiengmai)」「4(ランナー文字)」  61.99 g  銀  1350~1545年  チェンマイ

「花」「Mai(Chiengmai)」「4(ランナー文字)」  61.90 g  銀  1325~1545年  チェンマイ

チェン(Chieng)貨幣  Mitchiner(1998)の分類 Stage four  60.82 g  銀 4バーツ  15世紀~1556年  両アームの3つの刻印は前から,「法輪(輻は8本)」「Sen(Chiengsen)」「4(ランナー文字)」 チェンセーン  チェンセーン産の発行印刻には,法輪の輻の本数が「6本」「8本」「10本」と「太陽」の4タイプがある

チェン(Chieng)貨幣  Mitchiner(1998)の分類 Stage four  61.44 g  銀 4バーツ  1290~1556年  両アームの3つの刻印は前から,「法輪(輻は8本)」「Sen(Chiengsen)」「4(ランナー文字)」 チェンセーン

チェン(Chieng)貨幣  Mitchiner(1998)の分類 Stage four  62.00 g  銀 4バーツ  15世紀~1556年  両アームの3つの刻印は前から,「法輪(輻は6本)」「Sen(Chiengsen)」「4(ランナー文字)」 チェンセーン

チェン(Chieng)貨幣  Mitchiner(1998)の分類 Stage four  63.86 g  銀 4バーツ  15~16世紀  両アームの3つの刻印は前から,「法輪(輻は6本)」「Sen(Chiengsen)」「4(ランナー文字)」 チェンセーン

チェン(Chieng)貨幣  Mitchiner(1998)の分類 Stage four  64.06 g  銀 4バーツ  15~16世紀  両アームの3つの刻印は前から,「法輪(輻は6本)」「Sen(Chiengsen)」「4(ランナー文字)」 チェンセーン

チェン(Chieng)貨幣  60.79 g  銀  発行地は不詳

小型チェン(Chieng)貨幣  6.97 g  銀  1350~1545年  チェンマイ

昆虫ふりかけおにぎりにコオロギのトッピング

きょうのお昼ご飯「昆虫ふりかけ」の鶏肉おにぎりに「京都の煮干しコオロギ」のトッピング

いとうまし(^o^)丿

コオロギの学名: Acheta domestica (Linnaeus, 1758)

和名:ヨーロッパイエコオロギ、イエコオロギ

タイ語名:シロコオロギ、イエコオロギ

日本は最近、昆虫の調理法や食べ方がさかんに研究されており、昆虫農家もだんだん増えてきている。

タイ東北部で食べられている昆虫類

Insect species eaten in Northeast Thailand, Yupa et al., 2013 からの引用である。

タイ東北部イサーン地方で食べられている昆虫類は、昆虫綱8目32科が記録されている。最も種類数が多いのは、コウチュウ目の6科86種+α。この+αというのは、属名の後の表記の spp. は種まで同定できなかった種類が複数あるという意味である。

細かく見るとコガネムシ科56種+αのうち、29種類が糞虫であるのには驚く。

この食用昆虫のまとめは、2013年に出版されたFAOの報告書の中にあるもので、その後、新たに判明した種類や属名・種名が変更になったものもあると思われるが、いづれにしてもこの記録がイサーン地域における食用昆虫研究の基礎資料となる。

日タイの糞茶物語 サクラケムシの糞茶とナナフシの糞茶

今や日本の「糞茶」と言えば、サクラケムシの糞茶を思い浮かべる。『昆虫は美味い!』の著者である内山(2019)は次のように述べている。

サクラケムシそのものも美味しいが、香りが楽しめる虫糞茶も良い。捕まえたサクラケムシをしばらく飼育して、糞を集めて乾燥させて作る。急須で淹れる際にお茶パックに入れると糞が散らばらない。糞は桜の葉からできたものなので、味は桜茶のようである。葉っぱの青臭さは無く、上品な香りがする。

チェンマイ大学昆虫学研究室で飼育されている巨大ナナフシ

一方、昆虫食の大国タイの糞茶に関する話はあまり話題に上らない。

安松(1965)は、『昆虫物語』の中で次のように語っている。

1963年の11月のこと、私がバンコク市のカセツアール大学の昆虫学教室を訪れたとき、その昆虫飼育室に体長15センチをこすと思われる大きなナナフシムシの一種 Eurycnema sp. を飼っているのを見た。よく調べると、その糞を沢山にためているので、どういう理由かを尋ねたところ、このナナフシムシは地方名をタクタン・キンマイと呼び、グアバの葉で飼い、糞を集めるのが目的であるという。糞を火でいって、これに熱湯をかけ「糞のお茶」にして飲むので、消化に非常によいということであった。タイ国の薬店には、時折これを飼育して「糞」を売っている由であった。「虫の糞」のお茶は、私も試飲すべく、いくらかを持ち帰ったが、標本として保存しているので、まだ飲んでいない。

僕の研究室でも一時期グァバ葉でナナフシを飼っていた

僕は学生の頃から、昆虫学および東南アジア、特にタイの昆虫食文化という側面から昆虫食に関心を抱いてきたが、この数年、日本の一部の若者たちの熱狂的な昆虫食ブームに触発されている。

クリスマス虫ケーキやゴキブリのパエリア、コオロギのコロッケ、セミ幼虫のペペロンチーノなどいろいろ体験した。

さらに去年バンコクの高級昆虫レストランに行って昆虫食の概念が大きく変わった。それまでは主に夜市の昆虫屋台や郷土料理店や街中の市場での経験と見聞であった。

最近はコロナ禍のため Facebook や Twitter、ホームページなどで情報収集をおこなっているが、コロナが明けたら積極的にフィールドワークしようと思っている。

糞茶もいろいろ試してみたい。

タイ北部のヤマアカアリ「メンマン」

ヤマアカアリはチェンマイの市場などで見かけるが、山の土中深くに巣をつくるためか非常に高価な食用昆虫である。成虫は1kg 1,500~2,000バーツで取引されているという。

学名:Carebara castanea Smith,F.,1858

土地の人は、「メンマン」とか「地下アリ」と呼んでいる。

ナコンサワン在住の Joshua Cheng 氏が本種に関するスライドを送ってくれた。同氏に感謝したい。