タイ北部の郷土料理は中国をベースにミャンマー、ラオス、ベトナムなどの近隣諸国の影響を受け、さらにはイスラムの影響も受けている。
代表的な北タイの郷土料理を挙げると、カオソーイやサイウア、ゲーンハンレーなどがある。
また、丸いお膳に北部料理を少しずつのせたカントークもある。
もち米を食べるタイ北部(ランナー)の人々が、特別な行事のときに食卓として用いる低い台足のついた丸いお膳で食事をする。その少し格式のある食事様式を「カントーク」という。丸いお膳にタイ北部の郷土料理のナムプリックオン、ナムプリックノム、サイウア、ケープムー、ゲーンハンレー、半熟玉子、温野菜などがのせられ、手元に取り分けて食べる。
オールドチェンマイ文化センター(Old Chiangmai Cultural Center)の「カントーク」

オールドチェンマイ文化センター(Old Chiangmai Cultural Center)の「カントーク」

クムカントーク(Khum Khantoke)の「カントーク」

ハーントゥン(Han Teung)の「北タイ料理セット」

フアンムアンチャイ(Huan Muan Jai)の「北タイ料理セット」

「カオソーイ」は、タイ北部やラオス北部で食べられているカレーラーメンである。ラオス北部ルアンパバーンで食べたカオソーイはココナッツミルクが入ってなくてとても辛かった。タイ北部にカオソーイが入ってきてココナッツミルクを入れるようになるが辛さは受け継がれている。ピリ辛から辛口まであり、地元チェンマイの人が食べているカオソーイは一部のガイドブックのコメントとは異なり概して辛い。
チェンマイのカレーラーメン「カオソーイ」には小皿にマナーオや高菜漬け、紫玉ねぎが付いてくる

ミャンマー人が営むカオソーイ専門店の「鶏のカオソーイ」

名店カオソーイメーサイの「鶏のカオソーイ」

麺専門店 Noodle & Coffee の「鶏のカオソーイ」

トッピングには鶏肉だけでなく豚肉、牛肉、サイウア、海鮮などいろいろ選べる 大盛にすれば別皿で揚げ麺が付いてくる「特盛りカオソーイの大盛」

「ゲーンハンレー」は、昔ミャンマーから山地民によって伝わってきた料理で、タイカレーのような辛さはなく、むしろ甘みさえ感じる豚角煮カレーである。
北タイ料理専門店ラープパータン ลาบป่าตันดีขม で食べた「ゲーンハンレー」

ワットウモーンへ行く途中にある北タイ料理屋ハーントゥンの「ゲーンハンレー」

ワットチェディルアンの近くの食堂で食べた「ゲーンハンレー」

クムカントークのカントーク料理の一品「ゲーンハンレー」

ぶっかけ食堂の一品「ゲーンハンレー」を別お椀でお願いした

「サイウア」は、ランナー王朝時代から伝わる保存用の腸詰めソーセージで、「サイウア」のサイ=小腸、ウア=北タイ弁で詰めるという意味。ハーブの香りと焼いたときの香ばしさが万人受けする。市場ではとぐろ状態で販売されている。
フアンムアンチャイの「サイウア」

北タイ料理屋で「サイウア」は必ず食べられる

MAYAのフードコートでも食べられる「サイウア」

「サイウア」北タイの市場ではとぐろ状態で販売されている トンパヨム市場

「ネーム」は、豚ひき肉、薄切りの豚の皮、ニンニク、唐辛子、塩などを使った酸味のある発酵料理で、北タイでは「ジンソム」と呼ばれている。ジン=北タイ弁で肉、ソム=酸っぱいを意味する。そのまま食べたり、蒸したり、焼いたり、炒めたりして食べる。
北タイ料理専門店ラープパータンディーコム ลาบป่าตันดีขม の「ジンソムモック」 酸っぱくて美味しい

「ネームソンクルアン」 ネームに生姜、唐辛子などがセットになっている

ネームと生卵をバナナ葉で包み弱火で蒸し焼きにした「ネームモックカイ」

北タイの家庭料理ネームと卵の蒸し物「ネームモックカイ」

ネームとツルムラサキの酸味スープ「ゲーンパックサイネーム」 ツルムラサキ:ผกัปลงั パックプラン

ぶっかけ食堂の一品「ネームパットカイ」ネーム卵炒め

「ネームパットカイ」ネーム卵炒め

ネームと生卵をバナナ葉に包み、中まで火が通るまで弱火で焼く「ネームモックカイ」

「カノムジーンナムギャウ」は、トマトの酸味がある素麺で、ニワトリの血を固めたものがのっている。
カオソーイメーサイの「カノムジーンナムギャウ」

北タイ料理店ハントゥーンの「カノムジーンナムギャウ」

ラープパータンの「ラープムークア」 ลาบหมูคั่ว 生豚肉のラープに火を通した料理 クア=炒ると言う意味

ラープパータンの「ゲーンオムヌア」แกงอ่อมเนื้อ 牛肉の内臓煮込み

ラープパータンの「サイトート」ไส้ทอด 豚の小腸揚げ

「ゲーンカヌン」 แกงขนุน ジャックフルーツのゲーン

「タムカヌン」 ตำขนุน 摘果した未熟なジャックフルーツを叩いて作る料理 フアンムアンチャイ

「ヤムバイチャー」ยำใบชา お茶の葉を醗酵させたものを野菜と一緒に和えて食べるサラダ、ミャンマーに起源があるという

「焼米入りプラーニンとナマズのラープ」 ลาบปลาข้าวคัว

「ノーマイヤッサイトート」 หน่อไม้ยัดไส้ทอด 豚肉詰め竹の子揚げ フアンムアンチャイ

「ホーヌンガイ」 ห่อนึ่งไก่ 鶏肉のバナナ葉包み蒸し フアンムアンチャイ

「ナムプリックナムプー」 น้ำพริกน้ำปู๋ 青唐辛子とカニみそだれの竹の子添え フアンムアンチャイ

「ナムプリックオン」 น้ำพริกอ่อง 豚ひき肉とトマトから作られ、カオニャオや温野菜や新鮮な生野菜と合わせて食べる フアンムアンチャイ

「カオガンジン」ข้าวกั๊นจิ้น 豚の血を混ぜ込んだおこわのバナナ葉の包み蒸し

「ヘットヌンナムプリックカー」เห็ดนึ่งน้ำพริกข่า 蒸しキノコと唐辛子・タイ生姜のディップ

「ゲーンチャオム」แกงชะอม タイ野菜チャオムとキクラゲなどのキノコ類と生姜と川魚の辛いスープ フアンムアンチャイ

「クイッティアオランナームー」 ก๋วยเตี๋ยวล้านนาหมู 野菜と豚肉を餡かけにしてクイッティアオにかけられているが、クイッティアオは幅広麺というより長方形をしている チェンマイオーキッドホテル

「ケープムー」 แคบหมู 豚の皮の素揚げ 北タイ料理によく付いてくるが、これも歴とした北タイ料理とチェンマイ人は云う。
「ケープムー」 แคบหมู 豚の皮の素揚げ

「ケープムー」 แคบหมู 豚の皮の素揚げ

「ケープムー」 แคบหมู 豚の皮の素揚げ 細切りもある

「ケープムー」 チェンマイの市場ではこんな感じで売られている トンパヨム市場

「ケープムー」 よく見ると種類がいろいろある トンパヨム市場

「ラーププラー」ลาบปลา 辛い魚挽き肉のラープ フアンムアンチャイ

「ラーププラー」ลาบปลา 辛い魚挽き肉のラープ フアンムアンチャイ

「ラーププラー」ลาบปลา 辛い魚挽き肉のラープ

フアンムアンチャイの門をくぐると、つるしたサトウキビにタイヒメカブトがいるのを発見、しかもよく見ると注文予定の魚のラープ「ลาบปลา」の旗を持っていた😲

「パットノーマイムー」ผัดหน่อไม้หมู 豚肉とタケノコ炒め

「パットノーマイカイ」ผัดหน่อไม้ไข่ 卵とタケノコ炒め

「ゲーンノーマイサイプラージン」แกงหน่อไม้ใส่ปลาจี่ 焼き魚と竹の子のスープ 竹の子のスープに焼き魚のかたまりがごろごろ

「ゲーンファックサイガイ」แกงฟักใสไก่ 鶏肉と冬瓜のレッドスープ

「ラーププラー」ลาบปลา 辛い魚挽き肉のラープ フアンムアンチャイ

「オンプー」 อ่องปู 北タイカニ味噌 サワガニの甲羅に調理したカニ味噌が入っている カオニャオにのせて食べるのがいい 一皿4つで95B フアンムアンチャイ

「オンプー」甲羅にカニ味噌が入っているセットが35Bで、カニ味噌だけは20B ターニン市場

「パックチェンダー・パット・カイ」 ผักเชียงดาผัดไข่ チェンダー菜と卵の炒め物 葉に少し苦みがあるが赤唐辛子が入っていて美味しい ぶっかけ飯の一品
