むかし時計が普及していなかった頃、お寺で銅鑼を叩き周りに時を告げていた。その名残が、タイ語で午前1時をティー・ヌン(叩く・1)、午前2時をティー・ソーン(叩く・2)というふうに今に残っている。
一方、私たちが神社の社殿で鈴緒を振って鈴を鳴らしお参りするのと同じように、銅鑼を叩いてお参りしている光景も見る。あるいは、銅鑼の中央の盛り上がった部分を両手で擦り、なんとも言えない不思議な共鳴音を響かせ願い事をしたりもしている。また、お寺で僧侶がお経を上げているとき節目に銅鑼を叩いたり、僧侶の集団生活における合図にも使っているようである。
ところが、直径が優に10m以上ある銅鑼もあり、これは叩いたり擦ったりはできない。
タイ東北部ウドンタニで見た銅鑼。このタイプの銅鑼はお寺でよく見かける

タイ北部ランパーンで見た銅鑼。白を基調とした銅鑼は少ないかも

チェンマイ大学の新入生歓迎のドイステープ山トレッキングのスタートの合図は、学長が銅鑼を叩く

ランパーンの山の上にあるお寺の銅鑼。僧侶に叩いていいか尋ねたら「ダーイ、ダーイ」と返ってきたので叩いたら、銅鑼の音が山にこだました

タイ東北部タートパノムの寺院の敷地内に、巨大な銅鑼があった。中心にaseanと書かれ、その周りにASEAN諸国の国旗がデザインされていた。おそらくASEAN10ヵ国、仲良くしようね、というメッセージではないだろうか

これもイサーンで見た巨大な銅鑼。お寺の歴史を記念して造られたのかも

タイ南部ナコーンシータマラートの王室寺院ワット・プラ・マハタートの回廊にある銅鑼。大きい方の銅鑼は参拝者が両手で中央の盛り上がった部分を擦り共鳴音を出しているところ。そのあと、手前の参拝者のように手を合わせお祈りをする

銅鑼は結局いろんな使われ方をしているようです。仏教のひとつの文化的側面を見た気がします。
銅羅はきちんと鳴り響かせるのはかなり難しいと聞いたことがあります。
こんなに至る所にあるのですね。
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僕はタイ人に丁寧に教わり、ある程度響かせることができるようになりました😊
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