タイで一般的に見られる寺院や仏像は黄金の輝きがあるが、「黄金」は人々を喜ばせた結果の色で、「輝き」は迷いを除いて願いを叶えるという意味がある。しかし、南国に降った雪のように純白に輝く寺院があるが、それが「ワットロンクン」、別名「ホワイト・テンプル」である。
この白さは、仏教の開祖ブッダの清浄さや宇宙をくまなく照らす光をイメージしているという。「真の光」仏の光は、まったく影を作らない。宇宙いっぱいに広がり、すべての人々に平等に降りそそぐ。
ワットロンクンの本堂に行くには、寺院正面に「輪廻転生の橋」と「血の池」地獄がある。池の中からは、救いを求めて虚空をつかむ無数に伸びる手が… これは成仏できずに、さまよい続ける魂。金銭欲や物欲や色欲に憑りつかれ、地獄に落ちた人々の苦しみ、うめき声である。
ワットロンクン寺院「ホワイト・テンプル」の本堂

無数に伸びる手は、成仏できずにさまよい続ける魂。金銭欲や物欲や色欲に憑りつかれ、地獄に落ちた人々の苦しみ、うめき声である

よく見ると成仏できなかった人々の顔もある

成仏できなかった人の顔、地獄の苦しみにのたうちまわる人の顔

天国へと開かれた「輪廻転生の橋」を渡るとき、皆それぞれの面持ちをしている。
チェンマイのバスターミナルからチェンライのバスターミナルまでトイレ付きのグリーンバスで約3時間。そこからはホワイトテンプル行のバスやタクシーに乗る。
仏教の教え「輪廻転生」か。。。