タイでは死者が出たスポットや心霊スポットに「シマウマの置物」を供える、と聞いたことがある。
タイ東北部サコンナコンにある動物の置物を供養しているお寺を訪ねた。そこにシマウマの置物があった。タイの寺院を詣でると、境内の壁などに動物の置物を置いてあるのを見かけるが、こんなに動物の置物をまとめて祀るお寺は初めて。
タイの人は、すべての事象に魂や霊が宿ると信じている。何らかの事情によって動物の置物を処分せざるをえなくなったのだろう。おそらく「魂抜きされた動物の置物」ではないだろうか。
動物の置物を供養するお寺

「魂抜きされた動物の置物」と思われる

外にも祠と共に祀られていた

動物の置物専門のお寺

タイ人は動物の置物も手厚く取り扱う。
タイでは、ピー信仰(精霊信仰)があり、何か不幸なことが起きれば、ピーの仕業だという。家や施設の敷地内に祠を設けてピーを祀り、食べ物・飲み物・線香・花などをお供えし、日常から祈りを捧げている。
Sakon Nakhon, NE Thailand