チェンマイ旧市街の北西部に広がるサンティタム地区には多くのタイ人が住んでいる。その地区の人々の心のよりどころとなっているのが「ワット・サンティタム」วัดสันติธรรมである。
ワット・サンティタムの表札が寺院入口の右側に立っている

寺院入口右側に、お経を上げられる時間帯を記したボードが掲げられている 上が平日の時間帯で下が休日の時間帯

境内の案内板

境内に入ると正面に本堂が建っている

お寺を守るネコさんにご挨拶😁

本堂入口階段左に細長い釣鐘がある

本堂入口階段右には太鼓がある

本堂の正面壁に菩提樹の絵が描かれ、その前にご本尊が安置されている

ご本尊を左側から拝顔したところ

黄金の仏陀の足跡

仏陀の足跡の下に、仏陀の足跡を拝むときのお経が記されている

本堂を出てすぐ右側に銅鑼が2台あり、定時になると僧侶が叩く

本堂のすぐ後ろに高さ38mの四角錐形をした5層の独特な仏塔がそびえ立つ 金箔が印象深い

仏塔は4面5層構造で各層にそれぞれ3つの仏龕(小室)が設けられ、計60体の立像が安置されている

仏塔への入口は各面にあり、本堂すぐ後ろにあるこの入口が正面入口である

内部中央には4体の仏像が四方を向いて安置されている

これは別の入口から見たところ

本堂入口右前方に歴史資料博物館がある

ワット・サンティタムで最も興味深いのは、仏塔が四角錐形をした5層構造で各層に3つの仏龕(小室)を有する点である。
この仏塔の作りは、チェンマイ郊外にあるウィアンクムカームのワット・チェディリアの仏塔に似ている(資料1)
またチェンマイの北メーテンのワット・バンデンの制作(復元)中の仏塔にも似ている(資料2)
さらにチェンマイに隣接したランプーン県のワット・チャームテーウィーの仏塔にも共通した特徴がある(資料3)
資料1:ウィアンクムカームのワット・チェディリアの仏塔

資料2:メーテンのワット・バンデンの制作(復元)中の仏塔

資料3:ランプーン県のワット・チャームテーウィーの仏塔

これらの仏塔は、ミャンマーのモン族の影響を受けたランナー王国ゆかりのある仏塔様式なのかもしれない。