僕のタイ語の先生は、いろんなことを教えてくれる。教えながらタイ文字を使ってくる。
タイ人が好む数字がある。それは「9」と「8」
商品の値札に199バーツとか、街中で999という数字を見かけることがある。先日のコムローイ祭りの参加チケット代は3,999バーツだった。切りのいい4,000バーツにしないわけは…

なぜ「9」なのか…
「9」はタイ語で เก้า この発音がタイ語の「進む」ก้าว に似ているからだという。999 = Go, Go, Go って感じなのかな。
もうひとつの「8」は90度回転させると ∞「無限大」になるからだという。
8989 や 9898 や 98 や 89 の数字が携帯番号選びで高値がつくという。
タイ人の中には、スマホ代が30,000バーツで、電話番号代に200,000バーツもかけた人もいるとか。
逆にタイ人が忌み嫌う数字がある。それは「13」である。
僕の住んでるコンドミニアムも13階はなく、12階の次は14階である。
精霊ピーは人の目には見えないので、様々に表現される

タイには精霊信仰(ピー信仰)があり、「精霊」ผี ピーがいると信じられている。不幸な事故や病気・天災などは、精霊ピーの仕業と理解されている。この信仰は、仏教の伝来以前からタイ族に存在していたらしく、 現在でも仏教の影響を受けながらも、タイ族の基層の信仰として根強く残っている。 家の敷地の角にはピーを祀る祠がある。
家の敷地の角にある精霊ピーを祀る祠

その精霊ピーと数字の13との関係は、ピーのタイ文字「ผี」を左に90度回転させると「13」に見えることから、タイでは「13」という数字を忌み嫌うのである。
13階は精霊ピーが住み着く階と信じられ、縁起が悪いので13階は存在しないのである。
タイ人同士でピーの話になると1時間でも2時間でも話すという。
また、われわれがラッキーセブンという「7」もタイ人は好まない。
「7」はタイ語で เจ็ด ジェット、「痛い」は เจ็บ ジェップ、発音が似ているので「7」という数字も好まないという。
タイ人の信仰心は、タンブンやピー信仰など、想像を越えるものがある。しかし理解しようと努力したい。