タイやラオスの人たちは、托鉢する僧侶に施しを与えたり、お寺に寄進したりすることで善行を積み重ね、より良い来世を迎えることを期待する。これは肉体は滅んでも霊魂は永遠に消えず、再びこの世に生まれ変わるという輪廻転生の考え方に基づいている。僧侶やお寺に施しをすることをタンブンというが、これはいわば善行の貯金であり、感謝すべきなのは施しを受けた側ではなく施しをした側なのである。
タイとラオスでは托鉢するときの僧侶の歩き方が異なり、ラオスの僧侶は、タイの僧侶とは違って長い列をなして托鉢する。タンブンする人々は僧侶一人ひとりに一握りのカオニャオ(もち米)をタンブンする。タンブンする側もされる側も裸足である。
僧侶一行は朝5時にお寺を出て、6時過ぎにお寺に戻ってくる。そして全員でお寺の境内などを掃除する。
【おおまかな流れ】朝5時にお寺を出て托鉢➔お寺にも戻ったら境内などを掃除➔人々がお寺に集まってくる➔僧侶のお経➔人々は並んでタンブンし、お寺を後にする➔僧侶の食事
この日は私も朝5時から9時頃まで僧侶と共に行動し、そしてお寺に50,000キープ(500円)をタンブンした。
托鉢について廻ったり、お寺にちょくちょく顔を出すので僧侶たちと顔見知りになり、年配の僧侶が話しかけてくれるまでになった。
タンブンする時は裸足



タンブンを受けたら僧侶はお経を唱え、人々は手を合わせていた

タンブンする人は、ゴザの上に正座か低い椅子に腰掛ける

僧侶が蓋を開けたら一握りのカオニャオ(もち米ご飯)をお鉢の中へ入れる

タンブンする人がまとまっているブロックごとに僧侶の短いお経が唱えられる


托鉢から戻ったら境内の掃除が始まる。菩提樹の葉をかき集める

水は井戸水を使う

雨の日も境内の掃除は行われる

掃除の時はゴム草履を履いている

銅鑼が鳴ると僧侶のお経が始まる

集まった人々は手を合わせて僧侶のお経に耳を傾ける

お経が終わると並んでタンブンを行い、お寺を後にする

もち米ご飯やお金やお菓子などをタンブンする

僧侶が持ち歩いたお鉢にはカオニャオが入っている。ビニール袋にはタンブンされたお金や食べ物などが…時には洗剤も

9時頃にやっと食事となる

現世での幸福は前世でのタンブンの結果であり、現世でタンブンを怠り悪行を行うと来世は不幸になるばかりか転生先は獣へ落とされると考えているので、人々はタンブンを欠かさず行っている。
タイと基本的には同じなのですね。
袈裟も。雨の日も掃除、、、東南アジアならではですね。
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袈裟はタイより色が少し濃いように感じますね… 僧侶の生活は僕には無理です笑
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