カオラーム(ข้าวหลาม)は、竹筒にもち米とココナッツミルクを入れて蒸し焼きにしたタイ伝統的なお菓子で、竹の香りがする。
カオラームの作り方は、まず、もち米を研ぎ、水切りしてから、小豆や黒豆などの具材を混ぜ合わせる。次に、ココナッツミルクに砂糖や塩などを加えて炊き汁を準備する。そして、竹筒(一方を節目で切った青竹)に具材を混ぜ合わせたもち米を入れ、ココナッツミルクの炊き汁を加えて、バナナの葉やパンダンリーフで蓋をし、焚き火で2時間ほど蒸し焼きにする。
焼き上がった竹筒を割って剥いて食べるが、そのとき竹の薄皮がもち米(カオニヤオ)に付着していてもそのまま気にせずに食べる。
タイ国鉄の駅や長距離バスの発着所でよく見かける。小腹が減ったときなどに軽食として食べられているようである。
タイ南部ナコーンシータマラート駅で出会ったカオラーム売りの女性。かなりの量のカオラームを天秤棒で担ぎ、売り歩いていた

ナコーンシータマラートの市場でカオラームを売っていた女性が、「買わなくてもいいから」と言いながら僕の手のひらにカオラームを少しのせてくれた

タイ東北部のバーンプラサート村でホームステイしているときに、朝ご飯としてカオラームを売り廻っている女性から買った。竹の太さによって5~25バーツ、3本まとめ買いすると安くなる。竹筒の栓というか蓋はパンダンリーフ。竹の薄皮がついているけどそのまま食べる

チェンマイのコンドミニアムの近くで、竹を割いて檻を作りながら、そばでカオラームを焼いていた。おやつかな…

タイ東北部メコン川沿いの街の道路脇で見かけたカオラーム

タイ南部トランで見たカオラーム売りの女性(1980)

寝台列車で南タイへ。夜が明けたら、一口サイズに葉っぱで巻かれたカオラームを売りに廻ってきた

カオラームもカオパットも20バーツ(70円) 車窓からの田んぼの中のヤシの木とその周りで遊ぶ水牛の風景を眺めながら食べるカオラーム、小豆とココナッツミルクの風味でとても美味しかった

カオラームの竹筒はタイ中部では太短く、またもち米に合わせる具材も地域によって多少異なる。
タイで人気のカオニヤオ・マムアンにかけるのもココナッツミルク、もち米とココナッツミルクは相性がいい。日本人的には、もち米にはあんこかな(^_^)
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