バーンチェン遺跡は1966年に発見され、赤い独特な幾何学模様が描かれた土器として知られるようになり、1967年から、アメリカとタイによって本格的な調査が行われ、1992年に世界文化遺産に登録された。
土器の他、青銅製物、人骨および動物の骨などが発掘されており、東南アジアにおいて極めて重要な有史以前の人類の営みがここに存在していた証拠になっている。
最近の研究では、この文明はこの辺りに紀元前3000~2000年ごろに存在していたと考えられている。
発掘された土器をはじめとする出土品は、「バーンチェン遺跡博物館」に保存されている。今回は、バーンチェン土器について紹介したい。
バーンチェン遺跡博物館



























土器表面の拡大



発掘現場の断面の模式図


博物館内に発掘現場が再現されている

博物館から約1km離れた所にある「ワットポーシーナイ寺院」の境内にある発掘現場
ここは発掘現場の中で最も重要な発掘現場で、1981年から公開されるようになったという

遺体は土器と一緒に埋葬されていた







国立バーンチェン遺跡博物館
プーミポン前国王がこの地に博物館を設置することを指示したことにより、1975年に設立された

入場料は150バーツ、タイ人30バーツ、遺跡発掘跡地入場料も含む。月曜日・火曜日は休館

土器の染付に使われている赤い塗料は、メコン川沿いを中心にタイ東北部に点在する古代人が描いた壁画の塗料にどこか共通しているように思う。このブログの「先史時代の壁画」をご覧あれ。
バーンチェン遺跡博物館は、ウドンタニ市街地から東へ約50キロ離れたところにあり、行き方は戻りの足のことを考慮しウドンタニでソンテウをチャーターし往復交渉した方がよい。
Ban Chiang Archaeological Museum, Ban Chiang, NE Thailand
遺体の上に土器が置かれた状態で埋葬されていたんですか?!
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その頃のその土地の風習だったのでしょうね・・
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